「おい、起きろ。遅刻するぞ」
「う…ん〜あと五分……」
「ふざけた事を言うな馬鹿。もう7時だ」
「7時……ってぇえ!?やっばい、遅刻!!」
「だから言っただろう…」
「蓮、今すぐ用意するからリビングで待ってて!!」
「言われなくてもそうする」
グッドモーニング★
私の名前は日生末梨。
立海大附属中学に通う中学三年生です。
「呑気に自己紹介なんぞしてる場合か」
「ギャッ!?人の心読むな!!」
こいつは柳蓮二。
私の隣の家に住んでる同い年の従兄弟。
小さい頃からずっと一緒にいるから従兄弟っていうより双子って感じ。
「…まず着替えてる最中に俺がいることをツッこめ」
「別にいまさらそんなこと気にしないし。お風呂だって一緒に入ったこともあるしさ〜」
「何年前の話だ。……あと俺の前で堂々と服を脱ぐな」
「文句あるなら蓮が出てけ」
「……わかったから早く服を着ろ」
わ、こいつ今おもいっきりため息ついたよ。
幸せ逃げるぞ。
この後着替え終わったあたしは蓮が用意してくれたカバンを受け取り、二人で駅までダッシュした。
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