「おはようございます、10代目」
「おっす、ツナ!」
「2人とも、おはよう」
クラスへと入ってすぐに目に付いたのは、席について話をしている獄寺君と山本。
2人とも、綱吉の大切な仲間であり守護者である。
3人で集まっているところにやってくる2人の人物。
「おはよう、ツナ君!」
「おはよ、沢田」
綱吉の数少ない女友達である、京子と花。
嵐の守護者、獄寺隼人。雨の守護者、山本武。晴の守護者の妹、笹川京子。その友人、黒川花。そこに綱吉を加えたのがいつもの5人組である。
たわいもない話をしているとなったチャイムとともに教室へと入ってきた教師の姿を見た途端に着席する生徒。
勿論、綱吉もその中の1人だ。
綱吉が着席すれば、他の4人も綱吉を囲むようにして座った。
ちなみに座席順は偶然だ。たとえ、綱吉の持つ超直感を使った結果だとしても、所詮は勘でしかない。たとえ、その勘の的中率が100%だとしても、偶然なのだ。
「起立。気をつけ、礼」
「「「おはようこざいます」」」
「着席」
ガタガタと、椅子を引きずる音をたてながら座ると、前の席にいる獄寺の方から、何かが飛んできた。
小さく折り畳まれた紙だ。
慎重に破かないように開けてみると、そこに書かれていたのはたった数文字。
『R.G.DS/HC』
綱吉は手に持っていたシャーペンで机を1度叩いた。
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