日本にある、とある高級旅館。その奥にある関係者以外立ち入り禁止の場所。その扉を開けると左右に分かれ道になる。がそのまま真っ直ぐ進み、壁を2回叩き1拍間をあけて3回叩く。そうすると壁に小さな穴ができた。そこに指を入れ、音が鳴ると指を抜き、今度は指輪を突き出し軽く炎を注入した。

すると、あら不思議。壁だったものが扉へとなり、シュンという音とともに開いた。
そして、その先には…。




「…いらっしゃい、ヴァリアー」

数年前に死んだとされる、元ドン・ボンゴレの姿。


「よう、綱吉。変わってねぇ………ことはねぇな」

そう言ったザンザスの視線は綱吉の胸。その視線には欲は混じっておらず、ただ観察という意味だと分かっている綱吉は笑って受け流した。


「まあ、話したいこともあるし中に入ってね」

そう言って綱吉は歩き出し、ヴァリアー一行もその後に続いた。







「で、俺達が長期任務でいない間に何があった」

中に入るなり本題に入ったザンザスに綱吉は苦笑したが、すぐにそれを引っ込めて真剣な顔つきになる。


「…長い話になるけどちゃんと聞いてね。……特にベル」

綱吉はもうすでに退屈そうにナイフをいじるベルに視線を向けた。

「…しししっ。ちゃんと聞くって」

綱吉のドン・ボンゴレ時代のお仕置きが身体に染み着いているベルは少し焦りながら答えた。



ふぅー。1つ大きく深呼吸をしてから綱吉は語り出した。自分がドン・ボンゴレの地位を捨ててここにいる理由を。







ーーーーーーーー


簡単に説明すると、綱吉は男だと思われていますが女の子。

いやだいやだと言いつつも勝手にドン・ボンゴレとなっていた。
何故ドンなのかというと、まだバレてはいないから。
綱吉はなかなか成長しなかったのです。

気付いていたのは雲雀さん、骸、クローム、ヴァリアー、アルコバレーノ(晴以外)。
9代目はすでに亡くなっている。
綱吉はこのまま秘密にしちゃう予定。

が、緊急事態発生。
行き過ぎた友情だと思っていた雲雀さんへの思いが実は恋心だったと判明。
自覚してしまえば、身体も急に成長してしまった。

ここで事件発生。
優しいと評判だった幹部が娘を連れてきた。
が、実はこの幹部は裏であくどいことをやっていた。
綱吉は超直感で気づいてた。
その娘が綱吉に一目惚れし、追いかけたり部屋に押しかけたりしていて綱吉は鬱陶しく思っていた。
綱吉が女だとしっているものからすればお前も同じことやってただろという感じ。

いい加減サラシで誤魔化すのも無理があるなー、と思いながら本部へ行くと、何故か綱吉とその娘との婚約パーティーになっていて吃驚。
兎に角事情を聞いたところ、綱吉と娘がやっちゃって、娘がボンゴレに責任とって!と怒鳴り込んできたらしい。

綱吉が女だと知らない守護者から、何故か無理矢理やったのかと軽蔑され、内心綱吉キレる。
しかもその奥にいる娘がいきなり飛びついてきてキス(唇)にしようとしたからマジギレ。
勿論避けました。

その時の綱吉の内心。
こっんの、クソ女ぁぁああ!!私の初キッスは恭弥さんのためにあるんだよ!誰がお前なんかとやるかっ!やったら恭弥とキスできたときに、恭弥さんがお前と間接キスしたことになるだろうが!誰がさせるかっ!恭弥さんの麗しい唇は私のものなんだよっ!
…とのこと。

そんな感じで怒った綱吉さんは恭弥さんを(無理矢理)連れて日本に帰る。
それで、恭弥さんの実家がやっていた旅館の一つを経営していつの間にか結婚し、いつの間にか子供を産んでました。

それで上の話になります。




最終的に、やっぱり綱吉の無実は証明したい。
ついでに女の子だというのもバラしたい。
思いきってボンゴレも潰しちゃいたい。





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