「う゛お゛ぉい!ボスッ何か困ってることねぇかぁ!?」

「ボス、俺に何でもいいつけてくれ!!」

「お腹すいてないかしら。何でも作るわよ〜♪」

「今日なら王子直々に動いてやるよ」

「特別にタダでいいよ」

「…は?」





「…それで、逃げてきたと」

「…逃げてねぇ」

「いやいやいや、私の執務室に入ってきたとき珍しく慌ててたじゃん」

「カスが。んなわけねーだろ」

「あー、はいはい。そーですね、私の見間違いでした!」

「ふんっ、あたりまえだろ」

「(この暴君めっ!)…にしても急に態度が変わった、ねぇ……」

「ああ、朝カス鮫が起こしにきた時からおかしかった」

「ふーん。(ザンザス、本当に気付いてないのかな?)……理由は、大体分かるよ」

「なにっ!?」

「多分ね。(ていうか、私も同じこと考えてたし)」

「……理由は?」

「…ノーコメント」

「…」

「睨んでもいいませーん」

「おい」

「さて、私は恭弥さんのとこに行ってこようかなっ♪」

「…お前、また夜這いでもするのか」

「ふふんっ。押して駄目なら押し倒せだもん!」

「そして逆に押し倒されて縄で縛られて放置されるんだろ」

「な、なんで知ってるの!?」

「それぐらい誰でも知ってる」

「なっ!?ま、まあ、それは置いといて……もう戻ったら?多分皆の様子がおかしかった理由がわかるよ」

「(誤魔化した…)ああ」




「……ザンザス、本当に気付いてなかったなー。誕生日なのに。ふふっ。生まれてきてくれてありがとう。……さて、私も恭弥さんのところに行くかな♪」





HappyBirthdayザンザス





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