壊れかけの世界


この橋から見渡すこの街
詰め込むように
建てられたビルの山
ここからじゃ瓦礫の山のよう

無愛想な空に青をはりつけて
大空高く奏でた願いも
いつの日にか届かぬものだって
気付くのにどれだけ時間が必要?

壊れかけの世界
ただがむしゃに今を
生きてたいってそう叫んでも
変わらず進んでゆくんだ
壊れかけの時計
ただもう少しだけ
ゆっくり刻んでそんな願いも
聞いてくれないんだ


この海の向こう側あの空
思い出の中並べる笑顔
この場所じゃ無意味なお荷物

嘲笑う声に愛想笑いする
そんなルール決めつけられても
純粋を捨てられない
僕らの心はもうとっくに
こんなにぼろぼろだけど

薄れてゆく景色
ただ平凡な未来を
築きたいってそう叫んでも
変わらず進んでゆくんだ
薄れだしてく記憶
あともう少しだけゆっくり味わいたい
そんな願いも声に出来ないんだ


だってこんなに世界は
きれいなのに
工夫する理由なんて一つもない
それなのに定規一つで見比べあって競争しちゃって
何が真実かも解らないまま

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