04
そろそろ起きようか、と特に言った訳ではないが折角の2人きりの時間
寝るだけでは終わらしたくない
目をこすりつつ、顔を洗いキッチンへ向かう
料理が得意な先輩と違って俺は料理なんてできないけど
「コーヒー、よろしく」
コーヒーは俺担当
「先輩、焦げるよ」
「んー…、あー」
まだ寝ぼけてるのか、中々反応してくれない
少し跳ねた髪がなんか可愛くて
思わず背中に飛び付いた
「あのさー」
「ん?」
「嬉しいけど、危ない」
「あ、ごめん」
やっぱり火元は危険だ
「…お前に怪我させたくない」
そう言ってくれる先輩は
寝癖のついた髪をがしがし掻いた
眠たいけど
俺を最優先してくれる先輩さあ、朝御飯をいただこう
continue...
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