07
あれから歩いて、スーパーへ
今日はハンバーグを作る予定
といっても俺は先輩が作るのを手伝うだけだけどね、
でも手伝いたい気持ちはあるから頑張るんだ
「玉ねぎ取ってきてー」
「うん!」
買い物かごを持つ先輩の指示で動く俺
パシりとかじゃなくて、料理ができない俺の仕事の1つ
もうお手のものだからね
たくさんの食材を買って袋に詰める
さりげなく軽いものを俺に渡す先輩は、本当に紳士だと思う
俺だって男だけど、先輩の方が男らしい
そういう気遣いができるとこも、俺が先輩に惚れた1つの要因だ
「ただいまー」
「ただいまー。疲れた〜」
誰もいない、少し暗い部屋に帰った合図
どさっと、テーブルに食材を置いてせっせと冷蔵庫へ
終わったーと息を吐いていたら、机にコトンと置かれた
ビールとコップ×2
「とりあえず飲もうぜ」
疲れたし、とプルタブをぷしゅっと開けて、コップに注ぐ
「じゃ、乾杯!」
「なにに?」
「んー、一緒に過ごせた幸せの日に」
「あは!乾杯!」
カチンと鳴らしたコップ
少しお茶目なとこもある先輩
あなたに出会えたことへの
祝福も含めて俺は先輩と飲む1杯が好き
to be continued...
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