AV男優になっちゃいました。



本編はこちら


ー成の1日ー


AM6:00

「行くか…(まだ少し暗いけど)」

俺はいつも朝にランニングをする。

始めたのは中学で、もう5年は続けている。

「成くん、おはよう」

「あ、おはようございます」

「これどうぞ」

「いつもすみません」

近くにあるパン屋さんの奥さんは母さんと仲良いいから俺にも優しくしてくれて、余り物をいつも貰える。

俺はこれを食べなきゃ1日が始まらないぐらいだ。


AM7:30

「いってきー」


1人暮らしだから、誰もいないが一応言う。

「あ、おはよう」

「どーも」

隣の住人さんが出てきた。

会社員で、よくお酒に誘われるけどすぐ断る。
未成年ってのもあるけど…まあ夜は危ないよ。
俺ゲイだし、ばれたらめんどくさいから。

なんかもたついてるお隣さんを余所に外へ出る。


AM8:10

学校到着。

「成!」

「あ、たくみん」

「ピ○ミンみたいな言い方やめろよ…」

友人のたくみんことタクミ。

友人の中で唯一ゲイってことを知ってるけど(ゲイビの話は言っていないが)、全然普通に接してくれるし、誰にも言わない良いヤツ。

「1限からオニちゃんやで」

「…最悪」

たくみんと同じ授業のため、一緒に向かった。




PM1:21

「めしー!」

「つかれた〜…」

午前授業が終わり、昼飯。

今日は食堂でカレーを食べる。

「あ〜ん♪」

「きも」

「なる〜即答は、や・め・て?」

「…」

「ちょ、無視はやめろよー!」

たくみんがふざけるから、視線が痛い。
だけど、たくみん弄るの面白いからつい遊んじゃう。


よし、午後もがんばろう。



PM4:00


「じゃーなー」

「おぅ」

たくみんはテニスサークルに行った。

俺はサークルとか行ってないから、帰宅。

今日は確か6時に事務所って言われてた。


(一旦帰って着替えよう)


PM5:55

最寄りの○○駅に着いた。

時間も丁度良い感じ…

「ねぇ、」

「え?」

夕方時、少し暗くてまだ時間的には人が少ない。

後ろから声をかけられて振り向いたら、知らない人。

多分年はあんまり変わんない。

金色に近い茶髪で、背はほぼ同じ。

見た目はいかついけど、少し可愛らしい顔をしている。

何となく分かる…この子、男狙ってるかも。


「急にさ、ドタキャンされたんだよね。…お兄さん、どう?」

ほらね。

それにしても、俺でもそそられる感じ。


『売春野郎が出回ってんだよ、この辺』


幸太朗さんが言ってた言葉、本当だったんだ。

「ねぇ、どう?」

「ごめんね、俺ネコなんだ」

強制的にネコになった自分が言うのもなんだが、回避するためだ。仕方ない。

「…ふーん、いけなくもないよ?」

「??」

「ほら…69とかさ」

「っ!!とにかく、俺はヤらない。じゃあな、」

俺は事務所に向かって走った。



PM6:05

ダッシュで事務所に入り、1階の部屋に駆け込んだ。

いたのは真生ただ1人。

「あれ〜成、そんなに急いでどうしたの〜?」

「いや…、って遅れてるし!」

「え?大丈夫だよ〜。相手僕だし〜」

真生が相手…?

俺も真生もネコ…だよな?


「あのね〜にゃんにゃんするの〜」

「…た、たとえば?」

「しっくすないーん!」

( またそれか―――! )




PM10:02


「じゃあね〜」

「…おつかれ」


真生、うますぎて俺何回イったか…

とりあえず、終わってよかった…




AM1:24

就寝。

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