無口夢主と太陽。


｢おっ、なんやお嬢ちゃん、久しぶりやなぁ！｣

｢……！｣(こんにちは、お久しぶりです。突然すみません)

｢いやいや、全然ええよ！んで、今日はどしたん？トマト食うか？｣

｢………！｣(あの私実はお話がありまして……！えっと……頂きます)

｢旨いやろー！今朝とれたてやで！やっぱり新鮮やと味が全然ちゃうやろ？｣

｢……！｣(本当、甘くて美味しいです！)

｢うんうん。いやーそう言うて貰えるとこっちも嬉しいわ、おおきに！あ、すまん話そらしてもーた。それでなんの用事やって？｣

｢…………！｣(えっ！ええと、その、実は今日こそは言おうと思ってたんですけど)

｢うん？｣

｢………！｣(わ、私、ずっと前から好きなんです！)

｢お、おおー！そっか、トマトそんな好きなんか！んで貰いに来たってわけやな！今年はぎょーさんとれたし、欲しいだけ持ってってええで！箱詰めたるわ！｣

｢！？｣

伊兄 (言葉分かってるんじゃねーのかよ)