ツンドラ夢主とめりけん。


｢よーしっ！決めたんだぞ！｣

｢あ、めりけん。どうしたんですか、顔に似合わず考え事を？｣

｢やだなぁ、アルって呼んでくれっていつも言ってるじゃないか！全く、君は人の話を聞かないね！｣

｢私は人の話はちゃんと聞きます。ただしめりけん、テメーは駄目だ｣

｢それでさ！君、オレのガールフレンドにならないかい？｣

｢人の話は最後まで聞けといつも…………………え？｣

｢だから、ガールフレンドにならないかいって！ヒーローのオレのさ！｣

｢帰れ｣

｢えー！そんな即座に断るなんて素っ気ないんだぞ！ちゃんと考えてくれよ、ムードも可愛げの欠片もないじゃないか！｣

｢結構です。そして空気は貴方が読め。またその理由を簡潔に述べよ。配点100点｣

｢実はさオレ、初めて君に会った時からずーっと君の事気になってたんだよ。こう、ちっちゃくてつい構いたくなるような感じがさ……｣

｢0点。出直して来い｣

｢そっちこそ最後まで聞くべきなんだぞ！全く酷いなぁ君は、でもそんな君も悪くないね！｣

｢ドMだったんですか知りませんでした｣

｢違うよ！そういう意味じゃなくて！｣