鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎
※Twitterお題 リプきたキャラでほのぼの
部屋に戻ると大きな猫が一匹、こたつ布団に埋もれていた。
晴れているとはいえ、積もった雪がとけきらない程の寒さ。
サッと部屋に入り、すぐに静かに障子を閉める。
眠っている骨喰の傍にしゃがみ込む。
珍しく、近付いても起きない程寝入ってるらしい。
いつ見ても睫毛長いなぁ、小さい鼻だなぁと骨喰の顔を観察しつつ
見ているうちに、うずうずとイタズラ心を擽られる。
一瞬、冷え切ったこの手を背中に入れてやろうかと思ったが
それで起こすのは可哀想だ。とその案は却下した。
顔に落書きするのも、したところで本人の反応が薄いことは明白なので却下。
キョロキョロと部屋を見渡す。
何か使えそうなものは…
「…。」
目に映ったき○この山とたけ○この里を、取りに行こうと立とうとした時
グン、と頭が後ろに仰け反る。
いつの間にか起きたのか。と骨喰に顔を向けるも骨喰の瞼は下がったままだ。
どうやら眠ったまま俺の髪を握ったらしい。
わざわざ寝てる兄弟を起こす必要もないだろう。
俺もそろそろ暖を取りたい。
そのままその手を振りほどくことなく、もそもそとこたつ布団に潜り込んだ。
あぁ、あったかい。
今日の夕飯は何だろな、と考えていたところまでは覚えている。
次に目を覚ました時、たけ○この里軍に取り囲まれていた。
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