幼少期U




「ん、んん、ぐっ――!」
「はは、尻尾が口内で揺れてるのがこっちからでも分かる。舐めてやれよ」
「ぅ、おぇっ、げほっ!」

アリスの双眸に涙が浮かび、アリスは小さな両手を死に物狂いに動かして兄の身体を突き飛ばした。すると驚愕した兄の右手から鼠が抜けて、唾液に塗れた尻尾を持つ鼠が素早く走って居なくなる。兄はそれを眺めたが、直ぐ忌ま忌ましそうにアリスを蔑視する。アリスは涙を浮かべ、肩で必死に息をした。身体は奮え、苦しげに小さな嗚咽を漏らす。その姿がまた滑稽なのか、兄は見下した顔で吐き捨てた。

「お前、何様だよ。拒むとか本当苛立つ奴だな」
「ひっ、はあっ、はっ……」
「くそ。気持ち悪い。死ね」

兄はそれだけ嘲罵すると、踵をめぐらしさっさと居なくなる。階段を上がり扉の閉まる音がして、確実に居なくなった事を認めるとアリスは漸く安楽を取得した。途端悔しさと哀しさと恐ろしさに涙が零れ、アリスは着物の袖で機械的に口内を拭った。乱暴に拭うものだから、再び気持ち悪さが込み上げ酷く咳き込む。苦しいのは身体だけでなく、心もだ。アリスはとうとう膝を抱えた体勢でしゃくり上げた。一寸前迄は、あんなにも平穏であったのに、今は月鼈だ。兄は手の平をひっくり返して暴言を吐き、暴行する。支えの女中は居なく、自分は売られてしまうらしい。
幽閉が開始して三時間が開始すると空腹も感じたが、食べる気にもなれない。そもそも食べ物がない。アリスは考えるのを止め、壁側に寄って眠る事にした。起きたままでは発狂すらしそうだった。





翌朝、やって来たのは見知らぬ男である。門番のような身形をした彼は格子の中を除くと、乱暴に食事を置く。餓死にさせる事は矢張りないようではあるものの、その食事はお世辞にも人間の食べるようなものとも云えなかった。残飯ですらないようだ。両親の憤怒は此処にまで反映されているらしい。具のない吸い物の中に粟を入れたものだった。しかも、すっかり冷めている。
男がそれだけを置いて出ようとすると、アリスは急いで男を呼び止めた。男は眉を顰め、迷惑そうな顔を全面に出す。一瞬怯んだが、それでも尋ねた。

「あの、厠、は……」

若干ばつの悪そうな声色でそう云うと、男は納得したのか少々考え込む仕種をした。アリスの身形を無躾に見る。アリスは昨日の兄の視線とそれが脳内で重なり、無意識に身体に力を入れて警戒した。
男が格子の鍵を開ける。そうして着いて来るよう促した。アリスは躊躇はしたものの、大人しく立ち上がり、歩き出す男の踵を接した。男が案内したのは、直ぐ側の外の厠だった。使用人が使うものなのだと云う事は、見目で理解した。背中を押される。早く行けと云う事であるらしい。

用を足した後、男はまた着いて来るよう指示をする。アリスは今なら逃げ出せるかも知れないと思ったが、男の腰には日本刀が帯刀されていた。この頃のアリスは普通の人と同様死を恐れ、並な臆病を持っていた。力もない。走って逃げられる自信もない。大の男と死を纏う追いかけっこをする勇気はなかった。それをして殺されなかったとしても、今後厠すら行かせて貰えなくなるだろう。アリスは従順に歩いた。男に押され、再び幽閉される。
吸い物の入れられた椀を持つ。食べるか食べないかで迷ったが、食べなければ餓える事は当たり前過ぎた。今のアリスであれば矜持を取り自害でも選ぼうが、未だ年端も行かなければ無力な彼ではそれは到底考えられなかった。アリスが椀に口付けようとしたその時だ。

「ああ、豚が餌を食べようとしている」

アリスの動作が停止する。聞き覚えのあるその声に、頭が真っ白になった。視線を遣る事も最早恐怖そのもので、椀を持つ手が一度震える。嘲りながら歩き近付くのは、兄である。
下駄を鳴らしながら兄は格子に寄る。そうしてアリスの手中の椀を覗き見ると、途端喜悦して冷笑した。

「ぶはっ、何それ。正に豚の餌じゃん。お前にはそれがお似合いだよ」
「……っ」
「…何だよ。俯いてるとか、本当どうしようもないな。おい、それ貸せよ」

兄がアリスの手中の椀を指差した。ろくな事をされないとの事は、昨日で解り切っていた。アリスは唇を噛み、身じろぎ一つしない。数秒そのままで居ると兄は機嫌を損ねたのか、笑みを一気に消して醜悪な顔へと成り代わる。苛立ちのまま、格子を乱暴に蹴った。アリスは驚き、恐怖に思わず声を漏らして顔を上げる。何度も格子を蹴る彼へ、身体が震えた。

「貸せっつってんだろこの屑! 今度は芥虫を突っ込むぞ!」
「ひ、っ…!」
「あ? そう、それで良いんだよ。早く出しとけば良い。手間取らせるなよ、愚鈍だな本当。ああ苛立つ」

差し出された椀を見て、兄は呆れたよう息を吐くと腰を屈めそれを持つ。じろじろと眺め、さして興味もなさそうに上から下から観察する。アリスは今度は何をされるのかと恐怖のまま怖ず怖ずと兄の姿を見る。観察を終えた兄は疲れたよう肩を竦め、ようやっとアリスを見た。目が合う前、アリスは思わず床に視線を落とす。兄はそうして椀を持つ右手を動かして、――べしゃり。アリスの頭の上からそれを零した。ぽたり、と髪の毛から液体が落ちる。アリスの目は見開かれ、床に跳ねた液体を呆然と眺める。独特の臭いが広がり、水分を含んだ髪と着物が重くなる。

「舐めろよ」

兄が床を指差し、云う。しかし流石に舐める程の誇りの低さは持ってなく、アリスはただそのまま床を眺めた。舐める気がないのだと分かった兄は、懐手をして気分を害した顔をする。石を拾い、アリスの頭にそれを思い切り投げた。石は命中したが、アリスは何も云わない。動きもしない。面白くなくなったのか、兄は幾つかの冷罵をすると帰って行った。アリスは暫くして着物の袖で髪を拭った。疲労感だけを覚え、床には一瞥もくれず壁に寄り掛かる。
昼になって、朝と同じ男が食事を持って再び現れた。アリスの姿を見て一瞬立ち止まり、何かを云いかけたが口を噤む。只、水を入れた桶と、手拭を持ってアリスにそれを差し出した。
夜、彼は来なかった。




次の日の朝もまた、男が来た後に兄はやって来た。嫌がるアリスの口内に指を突っ込み、中を弄って無理矢理嘔吐させた。それを汚いと兄は嘲笑し、浄化しようと云って頭から冷水を浴びせた。昼は屠殺された鶏の血を顔にぶちまけて帰った。数日もすると、アリスは精神的に追い詰められ、何時発狂しても可笑しくない窮地にまで来た。幾度も呪縛のよう冷罵を繰り返す兄を、本物の悪魔にしか思えなかった。
自分はもう死ぬのだろうとアリスはその内思った。兄から散々された後、惨めな死に方をするに違いはなかった。そう思うと自分は何の為に生を授かったのか不明でしかなかったが、兄の『生まれて来たのが間違いだったんだ』の言葉が思い出される。そうかもしれない、アリスは力無くそう思った。

一週間が経過した朝の事だった。何時もの男ではなくて、地下には青い縦縞の着物を着た別の男が現れた。人が代わったのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。懐手をした男はアリスの顔を見て、脂下げたまま懐から手を出すと髭の剃られた自分の顎を触り、商人特有の訛りで言葉を発した。

「こりゃまた、偉く衰弱して。坊主、生きとるか」

アリスは困惑しながらも、その言葉に何とか頷く。しかし男はアリスの凄惨な身形ばかりを気にしてる。未だ髪のある頭を乱暴に掻き、困ったよう階段を見た。すると何時も食事を与える使用人の男がそこに居る。商人じみた男はその男に話し掛けた。

「これじゃあ高くは売れんだろう。あんまりな姿だ。ちょいと風呂まではいかずとも、此処らに身体を綺麗にする場所はないかい」


アリスは使用人の男に連れられて、粗末で窮屈な湯殿に入れられた。一週間ぶりのお湯に感動し、思わず涙が出た。有り難くお湯に触れ、身体を石鹸とへちまを使って一所懸命に洗浄する。男が誰かは分からなかったが、幽閉生活が終わると云う事だけは理解した。この後の事を考えず、アリスはただ兄に振る舞われた数々の暴挙を消し去るかのように、身体が赤くなるまで洗った。髪はすっかり以前の艶を失っていたのを、鏡を見て初めて知った。顔は酷かった。アリスは苦笑を漏らす。無表情以外をするのが、自棄に久々に感じた。




「ああ、何だ、随分別嬪さんになるもんだ。これなら値段もつくばかりか、看板になるかも知らんな」

湯殿を終えて新しい着物に着替えたアリスを見て、一番に商人じみた男はそう云った。アリスの頬に触れ、値踏みするようまじまじと見つめる。
アリスは決まりが悪くなって視線を逸らす。しかし抵抗しようものなら兄のよう暴行される恐れがあったので、大人しく甘受した。
男の手がアリスの足に触れ、着物の中を這う。それが上まで来るとアリスは驚愕に目を見開き、悍ましさに思わず男から離れた。警戒して男を見る。男は呆気に取られたようだったが、唸って頭をまた掻いた。

「お前さん、そんなんじゃ今後困るだろう。…まあ、あんまり警戒されなくても困りもんだが」

男は途中で言葉を飲み込んで、アリスに来るよう促した。足に嫌な感触が残り不信感が生じたが、しかし彼の後を追う以外許された行動はない。アリスはせめてもの抵抗のよう数秒その場で動きを止めてたが、男が門を出たので走って後を追う。用意された新調の下駄が鳴る。門を出ると、小振りな人力車が待っていた。男は既に乗っていて、アリスを手招きする。乗れと云う事らしかった。アリスは乗った。
風景が見慣れぬ場所へ変わり行く中で、アリスは男から幾つかの質疑をされた。名前と年齢、好きな遊び、知っている役者の名前、最近食べた物。統一性のないそれらには意味があるのかアリスは分かるところではなかったが、もしかしたら彼なりに気を遣って話し掛けて来ているのかと思いアリスは答えた。最近食べた物を答えた時、男は大仰に驚愕してみせた。同情の混じった視線を向け、呆れたように顔を掻く。その質問の次に、好きなお菓子を尋ねて来た。柚子羊羹と金鍔焼だと答えると、男は自分の懐から蝦蟇口を取り出してぶつぶつと呟き始めた。数秒して、金鍔焼の方はそんなに高くはなかったな、と独り言ちた。





アリスが連れて来られたのは、賑やかな遊郭だった。
彼方には風光明媚な山水が見え、商人や遊女や町人が其所此所で談笑している。橋の両側には彼岸花が咲き誇り、水車の回る音がする。華やかで、艶やかだ。煙管の香りが強く、酷く騒がしい。金平糖のような鮮やかさを身に纏った遊女は絢爛たる笑みを浮かべ、男の手を引いて一つの遊女屋の中へと入っていった。アリスは初めての光景に物珍しさから忙しなく辺りを眺めたが、橋の手前で人力車が止まる。男はアリスに一緒に下りるよう云った。

男が向かったのは、数々の遊女屋から少し離れた一軒の建物だった。遊女屋と比べると少々地味なそれに、アリスは一体何であろうかと疑問に思う。アリスの頭からは、兄が最初の日に云った言葉は抜け落ちていた。敷居を跨ぐ男に着いて、中に入る。
中は薄暗く、装飾と云えば真っ白な百合が玄関先に飾られている程度だった。色褪せた床は歩く度にぎしぎしと音を発し、中には一人も見当たらない。廊下を進む内、部屋が沢山ある事と、よくよく聞けば人の話す声がするのが解った。耳を澄ましたが、内容は分からない。突き当たりまで来ると、男は一つの部屋の前で止まった。耳を扉に当て、確認するよう聞いている。数秒して、アリスを手招く。大人しくやって来たアリスを扉の前に立たせ、右手の人差し指を眼前に立てた。何を見ても静かにしていろと云う。

男がそっと襖を開ける。アリスは云われるがまま、隙間から中を覗いた。中に二人の人間が居る事が分かる。灯は少なく、よくは分からない。少しして、二人が男である事が分かった。片方が脱衣してるのに、アリスは首を傾げた。
異様な声が聞こえて来て、アリスは益々不可解になる。会話ではないようで、途切れ途切れの声は苦しそうだ。為されているそれは男同士の交合であったが、何分そちらの知識のないアリスはよくは分からなかった。異様であまり良くはないものとだけ分かったらしく、困った顔で男を見る。その時、脱衣した側の男が嬌声をあげた。抱きしめられたまま背中をのけ反らせ、男に縋り付く。その光景にアリスは驚き、反射で慌てて襖から飛びのいた。同時、アリスの身体が後ろから拘束される。

見ると、商人じみたあの男である。彼はアリスを無理矢理向かい側の部屋に入れ、敷かれた布団の上に乱暴に組み敷いた。古びた天井を見上げる体勢で、アリスは男から着物の胸元を開けさせられる。恐怖が全身に走りアリスが抵抗すると、アリスは頬を殴られた。突然の事に頭が着いて行けず、呆然として目を見開いたまま男を見上げる。男は我に返った顔をしたが、大人しくしとけと云ってアリスの着物の帯を取った。アリスは口を震わせて、身体を硬直させる。
兄から受けた暴行が思い出され、あの日の言葉も浮かぶ。お前は売られるのだと。今し方見た男達の行為の大体を察し、自分が今からされる事も理解した。抵抗しようとするも、男の力は強くてアリスの力ではどうともならない。下半身に手を忍び込まれ、アリスの身体が跳ねる。拒否を示す必死な声がアリスの口から発せられたが、それは無視された。





それから数刻が経ち、日が暮れた時の事。魂が抜けたよう俯き黙りこくるアリスの眼前に、茶屋の娘が注文された金鍔焼とお茶を差し出した。顔も上げぬアリスに、娘は訝しんで声をかけた。しかし反応はない。アリスの対に座る男から気にしないよう云われ、娘は釈然としない顔のまま引き下がった。娘の黄色の着物と赤の帯が、自棄に陽気にアリスの視界の隅に移った。
アリスは食べようとしない。男は煙管を口から離し、困り果てた顔で煙を帯びた言葉を発する。

「…お前は売られたんだから、これからは毎日ああされるんだ」
「……」
「そりゃあ、突然であれだったかもしんねえが、やり方を知らないと使い物にもならん。第一男娼はな、客を取る前に最初は自分達で馴らすんだ」
「……」
「…。金鍔焼、喰わねぇのか」


アリスは最後まで金鍔焼を食べはしなかった。





男は明日正式に引き取りに来ると云って、アリスを屋敷に帰した。アリスはあれから男とは一言も口を利きはしなかったし、顔色一つも変えなかった。気の抜けた顔のまま、光を映さない双眸で、下駄を鳴らしながら歩く。身体が痛み、何も考えられなかった。
前も見ず歩いてると、何かに衝突する。アリスは無表情のまま、顔を上げた。そこに居るのは兄だった。あんな行為をされる前だったら恐怖に顔を歪めたが、今のアリスは兄すらも自分の表情を変えられる存在ではなかった。ただアリスが兄を見上げると、しかし兄は平生のまま、愉快げに顔を歪ませる。

「お前、明日売られるんだってな。ざまあみろ、ははっ。男相手にあんあん鳴くんだろ」
「……」
「お前は気持ち悪いけど肉便器としてなら充分役立つよ。良かったじゃないか、お前の存在意義が見付かって」
「……」
「ああそうだ。ちょっと来いよ」

兄はアリスの手を引き、自分に付き従わせる。力のないアリスは平衡感覚を簡単に崩し、揺れてその場に崩れた。兄は突如倒れたアリスを驚愕した顔で見たが、立とうとしないアリスの手に爪を食い込ませる。微動だにしないので、盛大な舌打ちをしてアリスの足を蹴った。

「早く立てよ」
「……」
「お前、俺の云う事が聞けないの」

何も云わないアリスに苛立ったのか、兄は今度はアリスの腹を蹴った。それに小さく呻くだけで後は力無く身体を横たわらせるままである。まるで死体のような彼に兄は違和感を覚えたのか、探るようアリスの身体をまじまじと見る。
すると、首筋のところが内出血しているのに気が付いた。兄はそれを見て事実を察したのか、今までで一番面白そうな顔をした。笑みを浮かべながらアリスの着物の前を開けさせる。その時初めてアリスが顔色を変え、恐怖に歪んだ顔で小さく叫んだ。

「…ははっ、夥しい数の内出血だ。へえ、もう客を取った訳? うっわ。とんだ淫乱だな」
「ち、違、違…っ」
「じゃああの女衒か? ふうん、早くも売女か。なあ、気持ち良かったか」
「嫌だ、違う、嫌だ……!」
「散々喘いで善がって楽しんだんだ」
「違う!」

アリスは大きく否定すると、箍が外れたよう泣き出した。兄は口角を上げ、アリスの身体を立てて乱暴に引っ張る。アリスの身体がよろけるのも声も無視をして、馬鹿にしたよう侮辱的な言葉を歩きながら紡ぎ続ける。アリスは喚いたが、それは一切取り扱っては貰えなかった。
小屋の中に到着し、兄はその中にアリスを突き飛ばした。アリスは立ち上がって逃げようとしたが、直ぐ兄から組み敷かれて身動きが出来なくなる。同時、あの陰間茶屋での行為が頭を過ぎる。身体が怯え、口から情けない声が漏れた。尋常じゃない怯え方をする弟を、兄は可笑しそうに見下した。着物の下に手が入る。アリスは悲鳴に似た声を出した。

「煩いよ。お前は明日から春を売るのが仕事になるんだ」
「嫌だっ、もう、嫌だ…!」
「お前に拒否権なんかないだろ。ああそうだ、勘違いされちゃ嫌だから云うが俺は男にもお前にも興味はない」
「や、兄さっ……!」
「只な、お前が従順に男達に抱かれるよう、少し調教しといてやる。光栄だろ。良いか、お前は何せ畜生以下なのだから絶対抵抗しちゃならないよ。無抵抗に男達に抱かれろ。喘ぎ、はしたなく喜び、自分からねだれ。嬉々として身体を差し出せ。それが売女だ」


アリスはその日、二度の恐怖を味わう事となる。


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