5.創作学園BLで男前ショタ×変人な長身クン 田島千歳(たじまちとせ)とは、俺の幼なじみであり、クラスで浮いた存在であり、変な奴と認定されていた。 そもそも、アイツは昔から一風変わってて、抜けていると云えば良いのか何なのか。我が道を行くような奴であり、俺もほとほと相手をするのに苦労した。それでも俺は中学の時はアイツと毎日登下校していたし、男子校である高校に一緒に進学してからも、最初は一緒に居た。最初は、だ。 俺は部活の勧誘で中学同様バスケ部に所属するようになったが、千歳は帰宅部になった。アイツの身長を活かさないなんて勿体ないと俺以外のバスケ部の面子も思ったし、勧誘を続けた。然し千歳は やらない の一点張りで、結局折らせる事も出来ず、そうして朝練と放課後の活動で必然的にリズムが異なるようになった俺達は、一緒に居る機会が減った。 俺にはバスケ部の友人が出来た。同じクラスに数人居たし、辛い事も楽しい事も分かち合ってきたソイツ等とは話もよく合って、グループを作るようになった。千歳は同じクラスだったけど、何時も窓側の席で本を読んでいた。黒色の短髪と、黒カーデを着込む長身。男らしい形の大きな左手で頬杖をつき、右手で頁をめくる。俺は本には詳しくなかったので、横目で ああ、今日は文庫本だ とか デカいハードカバーだな とかしか思えなかった。 千歳とは、どんどん距離が遠くなった。 「郁(いく)、バスケしようぜ!」 購買の焼きそばパンを食べ終わった昼休みの事だった。昼食を共にする何時ものグループの1人の修司が、時計を見て張り切ってそう云ってきた。見れば昼休み後の4限目までに後30分はある。朝でも放課後でもやってるのにバスケ馬鹿だと思いつつ、俺もコーヒー片手に笑う。 「やるか!」 「おっ。流石だ郁! なら早く行くぞ、ほら謙太も正敏も行くぞ!」 「へーへー」 すると他の奴等も笑いながら席を立ち、そうして後ろの扉へと向かう。その時一人で飽かずに本を読んでいる窓側の千歳が目に入り、俺は何となく、本当に何となく声をかけた。 「千歳、お前もバスケやるか」 修司達が驚いたようその場で止まって俺を見た。俺は千歳から視線を外さず、千歳の返事を待つ。すると小さくて黄ばんだ文庫本(多分図書室の本だ)を読んでいた千歳はゆっくりと俺を見上げ、そうしてじっと目を合わせた。そう云えば話すのも目を合わせるのも久々な気がして、俺は多少怯んだ。千歳は然し俺から直ぐに視線を外し、そうして小さく呟くよう、 「…良い」 「――そ、そっか。解った。じゃあな」 見られてないのに俺は笑顔を作り、修司達の方へと向かう。変な顔をした修司達は何も云わず扉を開けたが、出てから突然俺の肩を大袈裟に掴みだす。驚く俺を他所に、修司達は大声を出し始めた。 「郁っ、お前田島の下の名前呼んでたけど知り合い?!」 「知り合っ…。幼なじみだ」 「まじで?! クラスで1番チビのお前とクラスで1番でっけぇ田島、すげー身長差なのに?!」 「てめっ。チビ云うなっつうか身長はカンケーねーだろ!」 俺が思い切りソイツの脛を蹴り上げると相当痛かったのか、脛を押さえて痛がるので少しだけ爽快な気分になる。そう云えばコイツ等には云ってなかったかと今頃思うが、云う機会も何もなかったからそれは当然の事だった。 歩きながら修司達は へー だの 意外 だのと意味不明な感動の声を次々漏らす。そんなに意外かと眉を顰めたが、修司達は体育館に入ってボールを持っても千歳の話をした。 「郁、ぶっちゃけ田島って変じゃね」 「別に変じゃねーよ。我が道を行く、ってだけで」 「中学の時はどんなよ」 「最初からあんなん。…まあ、中学ん時は、あんま本も読まなかったし…社交的だった、かな」 そう云えば、千歳は小中はもっと笑って普通に等身大の学生だったと思う。今は何か、達観したと云うか、交わろうとしないと云うか、謎な存在になったのは確かだった。それでも幼なじみを『変』と形容されてしまうのは何処か苛立って、些か不機嫌なままシュートをした。ボールは外れ だっせぇ と修司達に笑われる。うるせーと思い睨んだら、謙太が口を開く。 「じゃあ何で今あんな不思議ちゃん」 「知るかよ。あんま他人の事ぐちぐち云ってんじゃねーよ」 「おっ。郁まじイケメーン。チビだけど」 「だから身長は関係ねえだろっ!」 俺が怒鳴ると同時、昼休み終了のチャイムが鳴る。修司達は やべえ と云って慌ててボールを戻し、俺達はまた教室に走って戻った。教室では千歳は変わらず本を読んでいて、何の本か気になってさりげなく見てみたが難解そうな文字が羅列されているだけで、俺にはお手上げな事だけが解った。 席に着いて世界史の教科書を出していると、教師がやって来てチャイムも鳴らないのに雑談を始めた。 その日の夜だった。昼にああして話しかけたからか俺は千歳が気になって、窓から相手の家の窓ばかりを見ていた。親が来た時の為の予防線の形式上机の上に出している教科書達は意味を全く為さず、俺はカチカチカチとシャーペンを顎に当ててノックしながらじっと窓を見る。 とうとう衝動を堪えられなくなって、俺は赤眼鏡をかけたまま窓に身を乗り出して、千歳の窓をノックする。すると突然心臓がばくばくし出して ノックするんじゃなかった とか そう云えば頭に姉ちゃんに貰った兎のヘアピンつけっぱだった とか下らない事を考えながらどきどき待っていると、白色のカーテンが開かれて千歳が姿を出した。俺と同じで制服姿のままの千歳は窓の鍵を開け、顔を出して どうした と云う。用なんか何もなかった俺は慌てたが、形式上出していた教科書を思い出すと急いでそれを手に持って、 「すっ、数学で解らないトコあって。教えて貰おっかな……なんて」 「数学? …解った、じゃあこっち来て」 「えっ。あ、ああ。行く」 呆気なくOKを出してくれた千歳に驚きながら、平静を装って頷くと開けられた窓からあちらの家へ侵入する。家の間隔が狭い此処らではこんな芸当は当然で、昔はよく行ったり来たりしたり、そのまま泊めて貰った事を思い出す。今は本当疎遠になったなと思いながら、久々の田島の部屋に入る。殺風景で何もないかと思いきや、大きな本棚があって目を見開いた。こんなん昔はなかったのにと思ってじっと見ていると、千歳が 窓閉めて と云うので慌てて閉めた。 「す、すっげえ量の本だな」 「そうかな」 「お前いっつも読んでるもんな」 幼なじみがすっかり本の虫になった事によく解らない感情を抱きつつ、よく見れば部屋の雰囲気全体が大人びて昔とは変わっている事に、一種の淋しさを覚えた。俺の部屋とは違って整頓された机にはちゃんと勉強していた形跡があり、中学から頭良かったもんなと思う。千歳はミニテーブルを出すとそれを部屋の真ん中に置き、カーペットの上に座ってどれが解らないのかと聞いた。解らないと云うのは詭弁だが実際数学は解らないので、適当にめくって授業中に全く理解出来なかった問題を指した。 「この二次関数の問題」 「ああ。これは場合分けをするんだ」 「ばあいわけ」 「……。先ず」 千歳はルーズリーフを取り出すと教師のようなグラフを書き始め、aがどうの極大値がどうのと云う。最初はちっとも解らなかった俺も参考書の解き方の頁を見せられたり概要を説明されると漸く理解し始め、手も足も出なかった問題が何とか自分で出来るようにまでなった。千歳は丁寧に教えてくれて、厭な顔1つしない。終わったのは俺が来てから1時間以上が経過した時だったが、終わって 出来た! と叫ぶ俺に千歳はふと笑った。思わずその顔に見惚れ、釘付けになっていると千歳が口を開く。 「解ったんなら何より」 「あ。ああ。…サンキュ」 「じゃあこれ、ご褒美」 「へっ」 ご褒美はキスではなく飴玉です!(笑)このままだとショタが受けっぽく思えますが最後は男気溢れて押し倒す…予定でした…!!リクエストだけでなく沢山のお褒めの言葉有り難う御座いましたとすみません! 6.小鳥遊がアリス以外とラブラブ 総司令官である髑蠱宅を平生の如く訪問した小鳥遊に、アリスは姿を見せるなり手を合わせた。 慌ただしく扉を開けた人物に突然懇願の姿を見せられ、小鳥遊は想像だにしなかったその事態に困惑の面持ちを見せる。そうして どうしたのですか とおっかなびっくり腫れ物に触るかの如く尋ねると、アリスは決まりの悪そうな顔のまま、実は師匠の機嫌が悪く 今日はお前の相手を出来そうにないのだと云う。 今日も今日とてお手合わせを願えるとすっかり信じて疑わなかった小鳥遊は、聞くなり落胆して 実に美しく伸びた背筋をこれ以上なく丸めかけたがそれを何とか堪え、相手が総司令官殿なら仕方のない と自分に言い聞かせ、表面で そうですか と聞き分けの良い子供のようにすんなりと返事をした。するとアリスは安堵したようで、見て解る動作で胸を撫で下ろす。そうしてちらとも一度伺うよう――と云ってもさきは罪悪感に見舞われた無垢なものであるのに対し、今は期待を孕む云うなれば若干狡いものであるのだが――小鳥遊を見上げる。意味するものが解らず小鳥遊が小さく首を傾げてみると、アリスはそれで エディスと今日一日遊んでやってくれないろうか と云う。毎日尻尾を振る相手からこうも丁寧に頼まれては断る道理もない小鳥遊は、二つ返事で了解した。するとアリスは喜んで礼を述べるものなので、普段見られぬその破顔もきっと妹として愛するエディスの為なのだと思うと小鳥遊はどう嫉妬して良いものか複雑に心中で懊悩したが、宜しくなとアリスに云われた時にはその感情は弾けたように消えていた。 少しして、扉の前で待つ小鳥遊の元へエディスがやって来た。あどけなさを残す顔立ちの少女は髪を珍しく上目で二つに結い、銀糸のような髪を気ままに遊ばさせている。鏡も持たなければ巫女装束でもなく薄い鴇色の着物を着た彼女は、小鳥遊と目が合うなりお辞儀をして 本日はすみません と謝る。 「わざわざお付き合いして頂けて、その、何とお礼を述べて良いやら…」 「別に付き合う位、構いませんよ。行きますか?」 「え、ええ」 前を向いて歩き出す小鳥遊の姿を上目で見ながら、エディスはその厳粛な姿に些か畏縮する。ロリナとアリスに普段から接するだけでなく軍人と話す機会も多いのだから今更畏縮するなんて事は可笑しな話ではあるのだけども、それでも小鳥遊は格段厳粛である気がしてままならない。アリスからよく話は聞かされるけれども、どうやらアリスの目に映る人物と今自分の目の前に居る人物は全然別人のようにも思われて、視線があちこちさ迷えば肩に妙な力が入るのも、また致し方のない事なのである。 「……エディスさん?」 「あっ。す、すみません小鳥遊様。今行きますわ」 数歩行ったところで立ち止まりエディスを待つ彼に急いで謝ると、慌てて彼の元へ行く。近くで止まると小鳥遊に 逸れないで下さいね と釘を刺されたので、エディスは頬の火照る感覚を覚えたまま はい と小さく頷いた。その小さな姿を見て小鳥遊はまた謙虚なお方だと感じたが、こうしてみるとアリスが彼女を異様に可愛がる理由が解らないでもない。 小鳥遊が前を見た時である。思えば、今の時刻は昼前だ と至り ちらとエディスの方を横目に見る。彼女は控え目に、俯き加減で桃色の小さな唇を結んでいる。彼女はもう昼を済ましたのだろうか。このまま黙っていれば例え未だ食べてはなくともずっと黙っていそうな気がして(真実を云うなら気がする、ではなく事実である)小鳥遊はエディスの頭へと声を投げかける。 「もうお昼は?」 「え?」 「昼餉ですよ。召し上がりましたか」 「あ――、そ、その。…未だ、です」 「それでは先ず食べましょうか」 「で、でも、小鳥遊様は」 「俺も未だなんですよ」 本来であれば小鳥遊はアリスと食べるのが道理であるのだが、今日はその行為自体がないものとなっているのである。詰り小鳥遊も食べている訳がないのにエディスは直ぐに合点を行かせると、小鳥遊を見上げて では是非 と一度お辞儀をする。幼く見えても対応の仕方は酷くねびたものであり、これも日頃軍人と交わる機会が多いからなのだろうかと小鳥遊は漠然と感じた。 「何か召し上がりたいものはありますか?」 「あ。え、えと――」 「あるのなら遠慮なさらずに」 「……では。そ、その」 視線が合うと途端気恥ずかしくなって、エディスはふと視線を自然に逸らす。小鳥遊が至って真面目に見つめてくるものなので、どうにかなってしまいそうだとすら。思えば仕事を除き、アリス以外の異性とこうしてまじまじと話す等とは初めてのように思われる。想う者が居る身で揺れ動く事はないけれど、恋愛感情を抱く事はないと云えど、意識してしまうのは仕方のない事だとは思う。年が離れているとは云えアリスよりは一つであれ近しいのだし、年頃の男女が一緒に居るだけで後ろ指を指されてしまうような時代なのだから。 エディスは視線を逸らしたまま、高くて可愛らしい声で、小さくその好むものを呟いた。 「…素麺、で」 程よく揚げられた海老の天麩羅と、茄子の天麩羅が白く透明な麺の上に載っている。熱々の湯気が上がるそれは、噛めば衣の中に閉じ込められた中身から、更に湯気が出るのだろう事が窺える。素麺の隣には艶のある立派な麺つゆが用意されていて、見る者は食べたさにきっと垂涎する事だろう。 エディスは先ず天麩羅を割り箸で掴み、唇を遠慮がちに開くと軽快な音を鳴らしてそれを咀嚼した。熱さに少し怯みながら、今度は麺を掴んでつゆに落とす。啜るとつゆと絡んだ冷たい麺が口内へ躍り込んで、天麩羅と素麺のその絶妙な組み合わせにエディスの顔が綻んだ。 その向かいには、油で揚げた豚肉と葱の両者を卵で閉じたような、豪快な丼飯が堂々と置かれている。その椀を左手で持つや否や右手の割り箸を構えると、小鳥遊は美味しそうに食べるエディスの方を見て口を開く。 「…美味しいですか?」 「ええ。凄く美味しいですわ」 「なら良かった」 小鳥遊は云うと右手の箸で肉を持ち、それを己の口へと何て事もなく運ぶ。エディスは普通に返したが、もしかしてがっついているように見えたろうかと突然思われて、忸怩たる思いを抱き、気恥ずかしくて頬を色付かせる。そうして小鳥遊の方を盗み見るが、相手は気にした様子もなく平生の如く気取ったかのような面持ちで飄々と飯を喰らうものなので、エディスは何だか多少拍子抜けして自分もまた素麺を食べる。 二人の来た店は花街の離れに在る少し洒落た店であり、軍服姿の青年と銀髪の少女と云った少なからずも奇異な組み合わせの二人を迎えたのは、大人しそうな店主の娘であった。赤色の簪を挿した娘は二人を最初兄妹であろうかと思ったが、聡明そうな鋭い目付きと 友愛に満ちたかの如く優しく垂れた目元は真反対で似ても似つかぬものなので、おやと心中で首を傾げた。次に無性に二人の関係を聞きたく感じたが、流石に礼儀に反した行為だと思ったので、娘は好奇心を抑え、仕方なく裏に回ってこれから来る予約客への持て成しに取り掛かる事にした為に、店内には実質二人しか居なかった。 「俺も、今度来た時は素麺を食べてみましょうか」 「え?」 「貴女があんまり美味しそうに食べるので」 「…も、う。あんまりからかわないで下さいな」 「揶揄した積りは」 矢張りがっついて見えたのだとエディスは自分の浅ましさを責め立てたが、そこで あ と思い、怖ず怖ずと素麺の器を前へと差し出した。そうして目を瞬かせて不思議がる小鳥遊に、 「良ければ召し上がりますか」 「…まさか。貰う訳には」 「今日は付き合って下さるのですから、一口位」 「……では、お言葉に甘えて」 そんな相手エディスしか居ないと思いまして。挫折して申し訳ないです、リクエスト有り難う御座いました! 以下は最早プロットレベルです 7.小鳥遊が怖がるお話 熊に襲われる(羆嵐に戦慄した私はこれしかないと思った) 小鳥遊と小鳥遊妹ヴァイオレットが青函トンネルを使って北海道へ行く事に。(北海道は多分大日本ではなく日本な気がしますがあんまり気にしてません)(…) ヴァイオレットがキャロル兄さんに勧められた薬草を取りに山に行く→熊に遭遇して兄妹戦慄→ 「あ、兄上…」 「…落ち着けヴァイオレット、静かに目を見たまま後退しろ。良いか、絶対背中を向けて逃げるな」 小鳥遊熊に戸惑うも冷静に指示して後退→でも熊来る(怖い)→ 「近付いて来ます…っ」 「…ッ…」 後ろが崖で超ピンチ。→ 「っ仕方ない、木に上るぞ」 「でも、」 「他に術もない!」 兄妹上る→すると熊が木を揺らして来てみしみしっ→ヴァイオレット震える→ 「くそっ! おい、投げ苦無を貸せ!」 小鳥遊が投げ苦無を熊の目に投げる→ぎゃああと熊はなるけど逆に益々乱暴にみしっみしっと木を揺らす→ 「しまった、逆効果か!」 そして壊れる木→小鳥遊はヴァイオレットを上手く抱えて着地→ 「ッ逃げるぞ!」 ヴァイオレットの手を引いて走る→追いかけてくる熊に何度か手裏剣投げる→効かない(絶望) 「くっ、何故怯まないんだ! ヴァイオレット、他に何かないのか!」 「煙玉ならっ…」 「それで良い、出せ!」 小鳥遊が熊の目に投げる→熊が怯んで止まる→その隙に妹を抱き抱えて走る→ 「仕留めないのですか?!」 「あんな巨体、まともに相手していられるかッ!」 そのまま山を下りる→歩道で小鳥遊こける(小鳥遊ィ)→ぼろぼろの小鳥遊を農業をしていたお婆さんが発見「あらま、どうしたかね!」民家に入れて貰う→鍋の前で話→ヴァイオレットが泣き出す→お婆さんが頭を撫でてよしよし→ 「怖かったな〜。しっかし、よくもまあ無事で。妹も守って、偉い兄だわ。怖かったろ?」 「…ええ、死ぬと思いました」 「だろうなあ」 「今まで一度恐怖の体験はした事があります。然しあの時は恐怖だけを感じましたが……、それ以上に、さっきは死を覚悟しました」 「んだ。当然さな、昔ここらでも事件があったんだわ」 小鳥遊は熊の話聞いて誰にも気付かれず震えるけど、でも気丈に振る舞うそれが小鳥遊クオリティ。 「…一先ず、警察に連絡だな…仕留めて貰おう」 そうして帰宅。話を聞いた兄さん衝撃 「熊に襲われた?!」 「おいっ、リデルもヴァイオレットも無事なのか!」 「無事だからこうして居るんです…」 「そ、そうか。そうだな、無事で良かった。然し何故熊に遭ったんだ」 兄さんにあらまし説明 「……。俺にも責任があるな、それは。…ヴァイオレットは今後山には行くな。薬草は俺が何とかしよう」 兄さん珍しく反省→よしお前等、今日は俺と一緒に寝るぞ!と無理矢理三人で川の字で寝る でした。これはちゃんと書きたかった…!!リクエスト有り難う御座いました! 後は新たな部下が来てエンプソンが嫉妬するお話(オタクな部下が入って来る。ボサボサ黒髪眼鏡で無口だが、オフィスで帽子屋とはパソコンでブヒィwwwだのコポォwwwだので盛り上がる。エンプソンは疎外。帽子屋が彼を構い倒すのでエンプソンいじいじ。でも実はそのオタクは取引先の社長で、オタクは本当だけど普段は明るくて活発。典型的オタを振る舞ったのは帽子屋とタッグでエンプソンをからかっただけでしたってドッキリなお話で最後はハピエン) とか 最後までの小鳥遊VSアリス(コロシアムで闘う。実況はジャバ。小鳥遊は勝ったら俺の伴侶になって下さいとかふざけた賭けを提案。 小鳥遊は勝つ気満々で話し途中に砂を蹴って目潰し。まじ卑怯。隙のある間に頭を蹴って首締めるので、ジャバは「アイツ本当にアリスが好きな訳? 微塵も躊躇してないんだけど、虚言じゃないの」と呆れる。 そんなこんなアリスがピンチなので思わず助言→すると小鳥遊「――外野は黙ってろっ!」と超キレる。最近の若い子はこれだから。 「興が削がれる。下らない。今直ぐにでも殺してやろうか」 アリスその間に立ち上がる 「やめろっ、周りは関係ないだろ!」 「直ぐに立ち上がりますか。良いですね、そうでなきゃ面白くない」 「貴方は俺の憧れなんだ。…楽しませて下さいよ?」 「――…上等!」 熱血方向に行きつつ(笑)切り合う→ 「へえ、少しは強くなったな」 「血の滲む努力をしましたから」 アリスが不意に攻撃を躱される→小鳥遊がアリスの右手刺す→外野が煩くなったので小鳥遊は日本刀をジャバギリギリへ投げる(危険人物にも程が)→ジャバの髪がパラッと落ちる(あるある)→その隙にアリスは抜け出し、懐刀構える→ 「何やってんだっお前…!」 「別に? ああすれば少し黙ってるかなと思いましてね」 「お前は本当っ……」 アリスは間合いを取るけど入れない→ 「…来られませんか、アリスさん? まあそれもそうでしょう」 「貴方には――飛び道具がないから!」 小鳥遊が投げ苦無を両手に構える→アリス驚愕→ 「っ苦無……?!」 「厭でしたけど兄に教えを請うてみましてね。どうやら懸命だったようです」 「…逃げ回ってばかりないで、俺の全部受け止めて下さいよ」 (変態発言です) 「っ…軍人の癖に忍者のような真似をするなんてな。信じられん」 「云ったでしょう? どんな真似でもするって」 こんな感じの小鳥遊が相変わらずのお話とか。他にも多くリクエスト頂きました、全て紹介出来ずすみません………! ご協力下さった方々、有り難う御座いました! |