「シカマル、起きて!
ヨシノおばさんが居ないからって
こんな時間まで寝てちゃだめだってば!」
そう叫ぶも、シカマルは今だ布団から出てこようとしない。
現在は昼の一時を三十分ほど過ぎたところです。
布団の中のシカマルは、何を言おうと私の彼氏です。
今日はちょうど任務もなかったので家に遊びに来ました。
シカマルのお母さんであるヨシノおばさんは高級料亭のお食事券が当たったとかで、お友達と朝から出掛けている。
「…んー…名前か?」
「シカマル!起きた?」
「…んー…起きてねぇよ。」
そう言うと、またシカマルはもぞもぞっと布団に潜った。
はぁ…今日は折角、一緒に出掛けようかなって思ってたのに。
(ま、シカマルと一緒に居られるなら別にいいかな…)
「シカマルくん、起きてよ。」
「…やだ。俺は今ねみぃんだよ。」
一緒に居られるのは嬉しいけどさ。
やっぱり、ちゃんと起きて私の相手をしてほしい。
それに一時も回ったし、お腹だって空いてきた。
布団の中で眠っているシカマルは、お腹が空かないのだろうか?
「シカマル…もう一時過ぎたよ?」
「んー…」
「シカマルはお腹減ってないのー?」
「んー…」
「もー、ちゃんと答えてよ!…意識あるじゃんか。」
バシバシと布団の中のシカマルの頭の辺りを叩くと、いてて、と聞こえてきた。
「どうして起きてくれないの?」
「…俺がまだ眠たくて眠たいからだよ。」
「でも、もう一時過ぎだよ。お腹空かないの?」
「…空いてるっちゃあ空いてる。
が、眠たいから、起きんのめんどくせーし。作んのもな…」
「ほんと面倒くさがりだよね、シカマルって。」
「わりぃかよ…」
布団の中からチラリと顔を覗かせて私を見たシカマル。
まだまだ眠たそうな顔をしていた。
「仕方ないなぁ…私が作ってあげるから、起きてよね?」
「へいへい…ありがとさん、名前。」
はぁ…今日は一緒に出掛けたかったのになぁ。
私は立ち上がってから、思わず溜息が出た。
「あー…そのなんだ。」
シカマルは布団から起き出して、頬をぽりぽり掻いた。
その頬はほんのり朱に染まっていた。
「…なに?」
お前を食べさせてくれるなら
飯は後でいい
飯は後でいい
(…変態)
(明日って空いてるか?)
(…え、それって!)
(何処行くか決めとけよ)
end
20100919
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口調がわかんない\(^q^)/
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