つな。ねえ、つなつな。
私、あなたのこと好きよ?
私がそう言うと、あなたは
いつもの様に笑って
「俺も、だよ。」
って言った。眩しい笑顔で。
でも、その笑顔は嘘つきだ。
私の”好き”とあなたの”好き”は違う好き。
だって、あなたは私じゃない
別のあの子のことが”本当に”好きだもの。
「つな。」
私はずるい幼馴染。
その役を利用して、あなたと笑う。
だけど、こんなずるい私でも
あなたは一緒に居てくれる。
その笑顔を向けてくれる。
私が惚れ込んだその笑顔を…
「私ね、つなのこと大好きよ?」
「でもね、つなはあの子のことが大好き…」
「だから私は、つなのこと応援 する…ね?」
私は優しいあなたのことが大好き。
それに、あの子のことも好き。
だから、だから、私はつなにもあの子にも
二人ともに幸せになって貰いたい。
本当は、つなの傍にずっと居たかった
けど、でも…つなはあの子のことが好き。
今の私は、あなたにどう映ってる?
この決断は悲しくて辛くて苦しかった。
だけど、あなたの前では笑顔で居たかった。
だって私はあなたのことが
だいすきだから。
「ありがとう。俺、頑張るから…」
そう言ったあなたは、何処か
吹っ切れた凛とした表情だった。
そして、今までで一番の笑顔を
私に向けてくれた…
「うん……頑張って、ね?」
つな。ねえ、つなつな。
私、あなたのこと好きよ?
ううん…大好きだったよ?
つな、ありがとう。
すきすき。大好き。
大好きでした。
ありがとう。
さようなら、
end
20100909
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はい、綱吉くん夢、第二弾でありました。
前回同様、名前変換無くってすみません!
あとがき
…どうやら、私はツナでは切ない夢を書くのが好きな様です。
ツナでお話を作ろうと試みてみると、ことごとくこのような
夢になってしまいます。
すれ違う恋、とか、失恋といいますか…はい。
真っ直ぐでへたれで優しくて……そんな彼が私は好きです。
それでは、ここまで読んで下さってありがとうございました。
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