短編ログ | ナノ
君と僕と、アイツ

僕はいつも君の傍に居たい。
君の傍に居たいと思うのに。

そう願うのに
そう告げたのに


君は絶対に居させてはくれない。
君は僕を傍には居させてくれない。

傍には置いてくれない。


「恭弥」


僕はいつだって君の事を考えてるのに。
君の事で頭がいっぱいだと言うのに。

そう祈るのに
そう求めてるのに


君の周りには僕の知らない人(男)が居る。
君の近くには僕の嫌いな”アイツ”が居る。


「…どうした、の?」



本当は、僕だけに向けてほしいその笑顔も
他の人とは別れて僕と一緒に居てほしい君は


(なんで、どうして?)


遠い。
何もかも、全てが。

こんなにも近いのに、
今は、こんなにもすぐ傍に居るのに。

遠い。


お願いだから僕を見て。
僕だけを、見て?

好きだよ、って言ってよ。
僕だけに。


end

20100829
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骸のと何気リンク話だったり

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