いつ飲んでもおいしいね。
やっぱり、大好きだよ…
「オレンジジュース最高!」
「また、言ってる…」
「なになに、その冷めた目は リナリーっ!」
「私は別に冷めた目でなんか見てないわよ、」
「…っその目が”冷めた目”って言うのよ、リナリーっ!!」
「だってあなた折角のオレンジジュースに、砂糖足してたじゃない…」
「だって、100%って酸っぱいんだもん。」
「そんなに甘いものを摂取してるのって、身体に悪いわよ!」
リナリーは私の隣りでパンを食べている。
そして、ココアを飲んでいた。
「リナリーだって、今日もココア飲んでるじゃんか!」
「わ、私は今日もたまたまココアの気分だったのよ!」
名前、あなたと一緒にしないで!とリナリーは言う。
でもね、リナリー。私…あなたがココア大好きなこと知ってるんだから。
「もう、恥ずかしがらずに言えばいいのに…」
「恥ずかしがってなんかないわよ!」
リナリーは顔を赤くしながら怒鳴る。
もう…怒鳴れる程にココアが好きなのね。
「私はオレンジジュースが大好き。最高においしいわ…」
「はぁ…そうね。 あ、神田」
おーい神田ー!とリナリーは席から立ち上がり神田へと手を振る。
いつものお蕎麦セット(今日は天ぷら付き)の乗った御盆を持った神田は席を探している様で、リナリーを見つけて寄って来た。
私の向かい側へと腰を下ろすと、私の手にあるグラスを見て眉を顰めた。
「オイ名前、お前またそんな甘ったるいモン飲んでんのか?」
ブーーーーッ!!
まさか、神田にまで言われるとは思っていなかった私は飲みかけのオレンジジュースを神田へ向けて思いっきり吹いてしまった!
「えっ!」
流石のリナリーも私のオレンジジュース噴射には焦った様で
「わ、私…布巾持ってくるわねっ!」
とその場から逃げるように去っていく。
リナリー、私を見殺しにする気なの!?
周りで食事をしている探索部隊さんや科学班職員の人に目配せするもみんな、”我関せず”の姿勢を貫き通している。
「名前…」
ギギギッとまるでロボットの様なぎこちない動きで神田に振り返る。
「朝から、こんな甘ったるいモンをかけるな!刻むぞ!!!」
「ご、ごめんなさ〜〜〜いっ!!!」
後に私は語るのである、あの時の神田は自分の大好きな蕎麦を私の噴射したオレンジジュースによりべちゃべちゃにされ、般若の様な形相だったと。
end
20100723
20130608 加筆
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夏休み企画4
サスケ、はぴば(ぇ
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