短編ログ | ナノ
読書に夢中なきみの薬指

※学生松

「ねえ」
「……ん」
「今日の一松さん、おかしいよ。どうした?」
「僕はいつもおかしいでしょ」
「いや、そういうこと言いたいんじゃないから。それと、ちょっと人よりやる気がなくてひねてるだけだし」
「あー、フォローとか別にそうゆうのいいから」
「フォローはしてないよね。でも、今日はとくに変、だから…」
「そう?…まぁでも、僕を変にしてるのは名前なんだから、責任とってよ」
「ん?…んん?」
「なに…」
「なに?じゃないよ、この手はなんなんだって反応だよ」
「えー、言わせたいの?僕に?」
「いや、ちょっと…」
「…なに?」
「待ちんさいや、一松さん。ここ、学校の図書館だから、Do you understand?」
「Yes, I do…」

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20160107
やらしいことしようとして失敗した
サンタナインの街角で(http://santanain.xria.biz/)の「読書に夢中なふりのぼくの中指にきみの唇が触れた」からインスピレーションいただきました。

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