短編ログ | ナノ
酒に飲まれてキレながら告白する

「だってもうずっと好きなんだからしょうがねぇだろぉが!」
「チョ、チョロ松!?」
「おれがこの歳になって童貞なのも、あんたのせいだ姉さん!」
「えぇー…(そこは自分のせいでしょ、チョロ松)姉さん関係なくない?」
「うっせぇ!責任取れよバカ!布団の中で泣かすぞ、コラ!」

自分が童貞なのは、恋愛対象が姉だから。つまり、姉が悪いと主張するチョロ松。多分泣いてる。場所はチビ太のハイブリッドおでんの屋台。チビ太は三男の悪酔いと突然の実の姉に対する告白に引いてる。

「…ごめんね」
「…えっ」

わりとマジなトーンで姉に謝られて、急に我に返る三男。おっと酔いが醒めてしまったようだ。「ごめん、なさい…あの、今の忘れてほし、い…」泣き出したチョロ松に、姉が腕を広げて「おいで」と言うので、そのまま姉の胸の中でほっこりしていると、気分が悪くなって、そのままリバース。もちろん、姉は弟の全てを受け止めちゃう…


「っていう夢落ちしたんだよなぁー」

「おい、コラ!長男!!お前が変な夢見たせいで姉さんにドン引きされただろうが!クソ長男んんんん!!!!」
「へへへ、まずったな、チョロちゃん」
「おれが失敗したみたいな風評被害止めろ!!姉さん、これは違うから!断じて違うから! 僕は別に実の姉に対してそういう感情は抱いてないから!ほんとだから!信じて、お願い!!!」

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20160104
20170928加筆

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