短編ログ | ナノ
姉さん、次男がイタいです

※姉

次男はガールを探しに外出中。姉と末弟は、ゆったりと居間でティータイムを楽しんでいた。駅前の新しいケーキ屋さんの話題や、次の休みに姉弟デートしよう!という話をして、次男の新しい自画像タンクトップの話になった。
「姉さん、見てこれ」
「ん?カラくんじゃん。あれ?トド松また隠し撮り?」
「またって!そんな僕がいつもカラ松兄さんを隠し撮りしてるようなこと言わないでよ、きもちわるい!」
「だって、事実でしょ?お姉ちゃんはトド松のアルバムに痛松兄さんフォルダがあるの知ってるんだからね」
「えー!なんで知ってんの!?」
「姉をなめないでね。指の動きでトド松のパスコード知ってんだから」
「え!それまじ?じゃあ、今度変えとこ。って今はその話がしたいんじゃなくて、ここ見て」
「ん?…え」
「気付いた姉さん?」
「ちょっとこの子、値札付いたまま着てない?」
「え…ぶっふぉ!!ま、まじやばい!何これウケるんですけど!さっさすが、バカラ松兄さん!…って今はそこに注目してほしいんじゃなくて、ここだよ姉さん」
「え、なにこの子…自分の顔がプリントされたシャツ着てる?」
「そうそこ!まったく、カラ松兄さんっていったいよねぇ!」
「ふふ。無理にかっこよくしなくたって、カラ松は素のままでもかっこいいのにね」

という姉の発言を、実は帰っていた次男が聞いて、素で照れてしまって居間に入ろうにも入れない状態で廊下で膝をついていたらしい。そんな次男をドル活から帰宅した三男が「何してんのカラ松!」とツッコミをいれていた。

(黙ってれば、雰囲気イケメンなのにもったいないよねぇ!)
(こら、トド松ヤケにならないの)

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20151223
カラトド?トドカラ?ではないと言い切る。

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