短編ログ | ナノ
忘れてしまう

自分の名前を、呼んでもらえること。

「イタチ」

ましてや、自分のすきなひとに。
これ以上のしあわせがあるのだろうか。

「…泣いているの?」

ひとは、亡くなった人の声から初めに忘れていくのだという。
おれは、あと何年、父と母の声を覚えていられるだろうか。

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20150106
120字、リハビリ

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