「サファイアはとうに奪われていた。」
「それはなんだ?」
「俺が最近ハマっている小説の一部。」
「お前小説なんて読むのか。」
「読むよ、それにこれはアラビアの方の話だから。」
「ふぅん、どんな話なんだ?」
「えっと、」
瞳の青いお姫様が居て、それをサファイアと思い手にいれようとする男たちがいたんだ。
そのお姫様は他にも金の絹糸のような髪の毛をしていて、それも男たちは手にいれようとしていたんだ。
そのお姫様はそんな姿をした自分が大嫌いで、目玉も髪の毛も、許せなかった。
でもその男たちの中にいた一人の男はそのお姫様の髪の毛も瞳も、綺麗だと、お姫様にしか合わない最高のものだとほめました。
彼はお姫様に恋をしたのです。
「ハッピーエンドか?」
「うん、とびっきりの。」
「そうか、続きは?」
「続きは読んで、俺本当この話好きなんだ。」
「そうか、じゃあ続きは今から始めよう。」
青い瞳の金の絹糸の君とそれに惚れた俺の話として、な?
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