「バイトしないか?」
「嫌です、ろくなこと考えてない目をしていらっしゃいますよスガタさん。」
朝のHR前、僕の側にやって来たスガタは目が歪んでいた。
「あれでしょ? タイガーさんとかと同じ系の格好させる気でしょ?」
「っち、バレたか。」
落ち込んだような素振りをし空いていた僕の隣の席に座ったスガタ、それについ僕は吹き出してしまった。
「なんだよ、図星で悪かったな。」
「っくく、いや、それもそうなんだけど……いつもクールぶってるスガタが、すっげー楽しそうに言ってきたからさ。」
「う……。」
そして、笑うなと言い僕の頬を引っ張りだすスガタにまた笑いがこみ上げてくる。
「いひゃいっ、いひゃいっ!あははっ、必死なスガタ……ウケる。」
「タクト!」
ふぅ、と一頻り笑い涙を拭った後、スガタが僕をずっと見ているのに気が付いた。
「タクト。」
「なっ、なに? くくっ……。」
「やっぱり可愛いな。」
ふわりと笑ったその表情に吸い込まれた、言われた言葉の意味もしっかり理解出来ないままだが、スガタのかっこよさを改めて理解した。
「っ、馬鹿。」
「あら、今日も二人はラブラブなのね。」
ぽつりと後ろから聞こえた声にまた倍恥ずかしさが込み上げてきた。
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