テキスト | ナノ
 


 声交




内股を噛むのが好きだ、タクトの反応がいちいち可愛すぎるからだ。
脚を持ち上げて膝の裏を掴み左右に拓く、そのまま太股を甘噛みすると彼の性器は軽く反応していた。

「起ってんぞ。」

言葉を選ばず声を掛けるとタクトは目を伏せ長い睫毛を震わせた。

「先輩が、僕を……こうさせたんですよ?」

睫毛に水溜まり、そして涙声になりながら、タクトは呟く。やや、その姿は美少年。

「タクト、タクト……。」

その顔を見たら色々な思いが込み上げてきてしまうから、とジョージはタクトの唇に噛み付いた。これで視界はゼロになった。

「っ、はぁ……む。」

ぼうとする頭で考える。敵でありながらその優美な銀河美少年に惚れたのが運のツキ、もう戻れない関係まで結んで絡まってしまった、と。

「ごめんな、ごめん。」

「せん、ぱ……い?」


でも可愛くて可愛くて仕方がないんだ。






そして銀河美少年の話は最終回を迎えた。

「その声はせん、ぱ……い?」

prev next



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -