※タクトが襲い受けの裏
「先輩っ、背中流してあげます!」
「ん? ああ、サンキュー。」
これがタクトの思惑通りだった。
「ん、先輩……、きもちぃですか?」
「っくそ、たれ。」
油断していた、こいつは生身でも銀河美少年であることを。そしてその油断で俺は風呂で押し倒される形になってしまった。
「ホンダ先輩の身体って意外に細いですね。」
そしてあろうことかタクトは俺の腹に股がってきた、それはもうもろにタクトのそれの感触を感じるし、タクトはボディーソープを自分の身体中にかけて自分で俺を洗おうとしているらしい。
そんな行動に俺は焦った、恋人がこんなことをして平常心でいられるほど俺は筋肉馬鹿じゃないし、
「お前よりかは細くねぇよ。つかやめろ、誰か来たらどうすんだ、言い訳できるような状態じゃねぇ。」
ましてや場所が場所だ、いつ人が来てもおかしくないような場所でこれからしようとしていることはできない。だからここは冷静にやりきろうと思ったが、あろうことかタクトがぴたりとくっついて、俺の胸に寝そべり目線をそらし頬を赤らめながら誘ってきたのだ。
「だって、先輩と最近御無沙汰だったから……僕だって年頃の男の子なんですよ? えっちだってしたくなるんです。」
す、と身体を起こし再びぬるりとタクトは俺の筋肉を撫でる、そうしているだけなのに何故かタクトのそれは熱を持ちはじめている。
「タクト……それ、」
「そんな先輩だってさっきから僕のお尻に当たってますよ? すごくかちかち。」
そりゃあ俺はタクトに首ったけだから反応してしまうに決まってる。
そしてそれをいいことにタクトは腹の上から退き、立ち上がった俺の肉棒を片手で優しく掴み、それで自分のお尻を擦る。
「ふぁ、あ……んっ、早く入れたいっ、先輩じゃないとと僕駄目なんです。独りでヤっても物足りなくって。」
「っ、」
恥ずかしいことを恥ずかしげもなくさらりと言ってしまうタクト、下唇を噛むのが癖なのか噛みながら此方を見つめるその仕草に俺は完全に殺られた。
「あっ、おっきくなった。」
「っち……誰か来ても知らねぇぞ! お前が悪いんだからな。」
俺は身体を起こし、対面座位の形でタクトの細腰をがっちりと掴みそのまま深く差し込む、もう先にタクトは自分の孔を解かしていたのだろう、楽に入っていった。
「あぁう、やだっ……あ、あぅうっ、んやぁ。」
「お、おい! イクなよ!」
入れた瞬間ぎゅ、と締め付けられた、と思っていたら二人の間に精液がべとりとついていた。タクトは颯爽とイってしまったらしい。
「ごめんなさ、気持ちくって……ぇん、ぁあっあっやめっ、まだぁ……!」
ずくん、と再び深く繋げた、タクトが喋る余裕を無くすくらいに出し入れすると少しずつぴゅっぴゅ、とタクトは漏らしはじめる。
「んゃあぁ、っあぅ! ほん、ほんらせんぱっあっ……やだっ! そんっはげし……!」
ぎりぎりまで抜き、射し込めばくちゅりくちゅりと可愛らしい音が耳までおかしくさせる。
「あつぅ……っ、あっそこばっかぁっいやぁ……ん、はぅっ息できなっ。」
「タクトっ、」
ボディーソープでぬるぬるのタクトの身体を撫でる、胸の突起を意識しながら触ればタクトは仰け反り、首筋を晒す、それに俺は今とばかりに吸い付く。
「せんぱっあっ……ちん、その、僕の……がぁっ先輩のお腹にぃっい擦れってぇああっ……やだっまたでるっ! いくっ、せんっやらっ! はぅううっんっ!」
「くっあ……出すぞ。」
俺はタクトの胸に吸い付く、それにタクトは俺の頭を抱き抱えて声をあげる。
「あっ、はぁっあっいくいくぅうっひゃあっ……あぅあああっんっ……!」
タクトが先に我慢できず達しそれと共に俺も反動的にタクトを抱き締めながらどくりどくり、とすべて中に出し切った。
「っはぁ、タクト……っ、」
「、ホンダ先輩っ。」
最初は乗り気じゃなかった俺も結局最後までやりきってしまった。
南の島の露天でも外で少し肌寒いはずだがそんなことは無く二人共息があがるくらいとても火照っている。
「っこんなとこで、まさか……やっちまうとは。」
「あははっ先輩も意外にビビりなんですね、」
もう抜いたのにまだ俺の上に居座りながら、そして情事の後なのにけろりと笑ったり、明るく少し突っ掛かってくる。そんなタクトだからこそ俺は好きになったんだと実感した。
「そんなこと言うならこのあともここで抱き尽くしてやろうか?」
俺も負けじと口説き文句を添えてキスをすればタクトもそれに返してくる、そしてそのまま続けようと唇を近付けるが、
「それはヤダ、ベッドがいいです。」
きっぱりと断りやがった。
でもまたそんなところが好きだったりする俺が居たりして。
「でも、もっかいお風呂入って温まったら……先輩の部屋で青春を謳歌したいです。」
俺の行き場を無くした唇にちゅっと一度だけ音をたててキスをしてきたタクト。
これだから美少年は、何をやっても許してしまうんだ。
「じゃあまずはこのぬるぬるを洗い流さねぇとな。」
「ですね、あ……先輩の背中流しますよ!」
「今度こそ本当にやってくれよ?」
「あははっ、はいっ。」
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ご め ん な さ い 。
文中に颯爽って入れたのとか狙いました、タイトルの読み方もジョータクとか狙いました。
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