背中


 どれだけ長い間、その背中を見てきただろうか。
 もう少しで届くと思えば離れ、しかし迷わない程度の距離に必ず居てくれる。
 その余裕がただひたすら純粋に羨ましいと思う。何をしても敵わない存在。
 けれどいつかは同じ景色を見てみたいと思う相手。聞こえないくらい小さな声で呟く。

 「先輩、ずるいです」



2015.02.27

煉が蒼雷に抱いてる尊敬はひたすらに真っ直ぐ。


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