虚無


 沈む、沈む、沈む。
 底の見えない世界での終わりは本当に存在するのだろうか。或いは底など無くて希望も無くて、この世界には始めから救いなどなかったのかもしれない。
 全てを許容し、抱擁してくれたあの温もりは冷たい。優しかった声はもう聞こえない。
 目眩がするほどに孤独感という残り香が強く漂う。



2015.02.25

蒼雷というか過去の記憶。


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