※R18 閲覧注意
ドライアイスの指先のつづき
ヨハンは熱そうにしていた。暖房の電源は随分前に消したのに。それに、ヨハンにべたべたと触れている俺の手も冷たいのに、ヨハンの身体は火照る一方である。熱があるときみたいに顔を赤くして焦点の合わない目でヨハンは俺を見ていた。
「はぁっ…じゅーだい、あつぃ…」
「うん、すぐ冷ましてやるから」
指に冷たいローションを垂らして、ヨハンの中にまず一本だけ、指を入れた。
「ひぁ、つめた…」
ずぶり、と入りきった指でくるくると中をかき混ぜる。ヨハンの中は熱くて、冷たかったはずのローションも俺の指もすぐに温くなってしまった。それでもヨハンにとってはまだひんやりと気持ちよく感じるのだろうか。いつもより彼が敏感になっている気がする。
「ひゃ、ぅ…ぁんっ…」
「ヨハン、どう?」
「ぁっ、もっと…ふぁっ…」
「仕方ねーなあ」
「あんッ…」
中の指を増やすとヨハンは女の子みたいに高くていやらしい声でないた。そういう声と俺が中をぐちゅぐちゅとかき回す音だけがこの部屋を満たしていて、その空気を吸うたびに俺はヨハンのことしか考えられなくなってくる。気付けばかき回す指は三本に増えていた。
「はう…ッん…じゅう、だぃ、おく、触ってぇ…」
急かすようにヨハンの腰は揺れている。俺から頼まないで、ヨハンからねだってくるなんて初めてだ。それでも相当羞恥を感じているのだろう。瞳からは今にも涙が溢れてしまいそうだ。きゅう、と心臓を握られたようにしんどくなって、もっとヨハンに触れたくて、ちゅう、と深めに唇にキスを落とした。上ではヨハンの口内を舌で舐めつくして、下ではヨハンのお望み通りにと、奥の方にある彼の好きなところに触れてやる。キスとキスの合間に吐く息や微かな喘ぎ声がかわいくてえろかったから、もっと聞きたくて指の動きを激しくさせた。
「…んッ…ふ……っあん、やぁぅ…ふあんっ」
唇を離すと、途端に声が大きくなった。
「やぁう…ひゃんっ、あっやあっ、も、でるぅ…」
ヨハンは限界が迫ってぎゅう、と目を瞑った。だけどそこで俺は動く指を止めて、中からそれを引き抜く。抜くときにまた感じてしまったのかびくり、とヨハンは震えた。
「ぁ…ゃだ…なんで…?」
ヨハンは泣きそうに俺を見る。泣かせている筈なのに、その表情でさえかわいいと思ってしまうのだから本当に重症だ。
「大丈夫、すぐ入れてやるから」
ヨハンの頭をくしゃりと撫でて額にキスをしてから、取り出した自身をヨハンの中に突き入れた。
「んッ、ひ、ゃぁあっ!」
ヨハンは嬌声を上げると自分の腹に白濁を吐いた。入れただけでイくとは思っていなかったから、ヨハンのその瞬間の表情に釘付けになってしまった。ヨハンがかわいいのが悪い、と萎えたヨハンのを片手で擦って腰を動かすと、それはすぐに固さを取り戻していく。達したばかりで身体が敏感になっているのかもしれない。
「はぅっ、んッ、くぅ、んぁッ…」
「ヨハンすっげーかわいい…」
耳許で囁けば、ヨハンの頬はさらに火照る。
「なに言って、ひぅっ、あんッ…や、ぁも、ばかぁ、っ…」
「もう、まじで好き」
「ッ…おれもっ…じゅーだいがぁッ、すきぃ…」
「…ごめん、もう加減できね…」
ヨハンの腰を掴んで捩じ込むように突き上げた。ぐちゃぐちゃと内壁を抉る音が耳を犯す。
「やぁん、あんッ、じゅー、だいっ、ぁっ、も、でちゃぁうぅ、ひぁっ、んゃあ」
「出していいぜ…俺も、もう…」
「やあ、んっ、やらぁ、っあっあっひぁぁああぅっ」
「ふっ…はぁ…」
ヨハンが達して中を締め、その締め付けで十代も達した。ヨハンの中から自身を抜くと、こぽり、と放った白濁が溢れた。
「あーごめんヨハン…」
「いや、大丈夫…」
「涼しくなったか?」
「もう、だめ…熱くて死ぬ…」
そう言ってヨハンは糸が切れたように眠ってしまった。無理をさせてしまったなと思う反面、いつもよりも素直なヨハンが見れた気がして、つい思い出してにやけてしまう。とにかくヨハンの身体を綺麗にして、俺もヨハンの隣で寝ようかな。
100323