「おはよーごぜいます」

「おそよーございます」

「おまえらちゃんとした挨拶はできねェのか」

朝から生徒指導のスモーカー先生に喝を入れられるわたしとトラファルガー先輩。二人並んで仲良く先生の前に立っている。時刻は11時35分。完璧遅刻だ。そしてもうお昼の時間だ。

朝いつものごとく先輩を家まで迎えに行き(普通おかしい。すごいおかしい。)、学校までの一直線の坂を自転車で降りて行っていた。
しかしなんという事でしょう途中わたしの肩に蜂が止まったのだ!待ち望んでいない訪問。なんとも恐ろしいことに腕を振っても飛び立つ気配がない。こんな時に蜂はわたしの腕を寄りどころにしてしまったのだ
ひいぃぃぃ!と叫ぶわたしに先輩は「落ち着け!ひとまず深呼吸だ!ヒッヒッフー」と言ってきた。それに突っ込む余裕がない。

するとお騒がせ蜂が尻の針を動かし始めた。やばい!と思ったつかの間、なまえはパッとサドルから手を離してしまったのだ。

その後はご想像にお任せするが結構酷い転倒の仕方だった。当たり前だがわたしだけじゃなくトラファルガー先輩までも巻き添えだ。

"どーすんだ!おれの愛車のベポライナー壊れたじゃねェか!"わたしより自転車の心配ですか!?少しくらい労りの言葉かけてくださいよ!…ていうかネーミングセンスいいですね。"…だろ?"






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