"オーエイ!オーエイー"
外から聞こえてくる女の子達の声、体育の授業だろう。今はランニングの季節だ。ご愁傷様。そう思いチラッと窓からグランドを見る。若い女の子達が寒い中素足を晒している。こういうのをブルマ属性と言うのか。

なまえの席は窓際の後ろから一個前の席だ。満更でもない席で、もの思いにふけるにはとっておきの席だ。くぁっと大口開けて欠伸が出る。今は古典の時間だ。昔の偉人たちが、いとおかしかろうが、いみじくあまんじけるだろうが知らない。先生の言葉は睡魔を催すBGM以外何もないだろう。

窓から外を眺めているとふと向かいの校舎が見えた。そして視界に図書室が入ってきた。あぁそういえばトラファルガー先輩との出逢いはあそこだったなぁ、と思う。




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