「まぁ適当にくつろげ」 そう一言告げていきなり着替えようとするトラファルガーになまえは呆然と二度見してしまった。呆然としてる間にもトラファルガーは着々と上着を脱ぐ。ズボンに手をかけようとした時、なまえの異様な視線に気づき後ろを向いた。 「…何見とれてやがる。発情したか?」 「ハッ…!!み、見とれてますん…!!」 なまえはトラファルガーの言葉で我に帰り、バッと両手で目を隠し、否定の言葉を発した。しかし指の隙間からはなまえの輝く目がトラファルガーを見据えていた。 「…ベッドはこっちだ。さあ来い」 トラファルガーはなまえがやっとヤる気になったのだと嬉しくなり爽やかな笑みを浮かべ手招きをする。 「行きせんよ。行ったら、そこでわたしの人生は終わりだ…!」 まるでそこには絶望が待っているかのような表情を浮かべたなまえ。その言動と行動の違いにムッとした顔をしたトラファルガー。 「じゃあ、何で見てたんだよ」 「いや…その、いい腰してるなあって」 そうなのだ。トラファルガーは細い腰のくせにしっかりとした筋肉がついていて、いい感じの逆三角形。思わず触りたくなるような体つきだ。さすがのなまえもこれには感嘆の息を漏らす。 「腰…いいな…」 しかしこの言葉が後にトラファルガーを悩ませることになろうとはこの時はまだ誰も知らない。 → |