瞼が、重い。やはり瞼も重力には逆らえないのだろう、こじ開けようにも拒否権を発動してくる。わたしの瞼はわたしの脳信号に反抗期らしい。そっか反抗期か。なら仕方がないね瞼。

意味の分からないことをぐるぐる考えているなまえ。きっと脳も正常に働いてないのだろう。瞼は反抗期などではなく、ただ睡眠を欲しているからだ。

極度の睡眠不足に陥ってるなまえ。目の下には言わずもがなあの方とお揃のクマ。学校についたら「お揃ですね!」と言おうと嬉々している。もうこの時点でなまえの思考能力はショートしていると言ってもいい。

しかし、このクマの原因はそのお方、トラファルガーのせいである。
昨晩なまえは一睡もしていない。何故ならトラファルガーからの電話で朝を迎えてしまったからだ。本当は少しだけでも寝れたのだがなまえは気分転換に日の出を見にいってしまったのだ。

そこはトラファルガーのせいではないのだが、その気分にさせたのはトラファルガーの電話=トラファルガーのせい、となまえは決めつけた。なんとも理不尽である。
駅から降りて、学校までの道を歩く。しかしもう足元はフラフラだ。今日はもう疲れた。早く帰りたい。まだ始まってもない1日を早く終わらせたくて仕方ないなまえ。視界がうにょうにょし目がしょぼしょぼする。

その時肩にいきおいよく何かがぶつかってきた。

「ぎゃっ!」

その衝撃にもうHP5のなまえは踏ん張ることができず地面にドスンと尻餅をついてしまった。

「いったたたた腰が…」

「おい嬢ちゃん何やらかしてくれとんの?」

顔を上げて見ればそこには厳つい顔したお兄さん達がいた。チンピラだ!怖い!なんてことだ!どうしよう!となまえは助けを求めて周りを見て見るも誰もなまえたちの方を向こうとしていない。そそくさと離れて歩いていく。そりゃないぜ!なまえは自分の運の無さと世の中の不条理さに嘆いた。




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