もうのそのそ歩いてしまうキッドさんにこれはもう無理だ、石像おぶっちゃったよこの人、と諦めてキッドの肩に頭を預けた。チッという舌打ちと共に。

「気にすんな、おれがしたいだけだ。…危なっかしくて放っておけねェんだよ」

だから舌打ちはやめてくれと言うキッドさんに素直に感謝し、舌打ちを止めた。


のそのそ歩く2つの影。特に何を話す訳でもなく、沈黙が続く。だがしかし嫌な沈黙ではない。安心する空気とでも言おうか。なまえは心地いいキッドの体温を背中に感じ、眠気に襲われた。

そういえば、トラファルガー先輩今日見てないな…

そう思ったのが最後、なまえは睡魔に勝てず意識を手放した。


風邪をひきました

(寝てやがる…本当無防備だなこいつ。…ん?待てよ家どこだよ?)



 

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