キッドさんは今学校に来たらしい。失礼ですけど今四時間目ですよ?来た意味ないんじゃないかな…と疑問に思ったが。これもキッドさんなりの学校に対する思いやりなんだろうな、と無理矢理納得した。

まぁここで引き留めてもなんだと、じゃあ勝ち組のわたしは帰ります、また明日、とフラフラする体に鞭を打ち歩き出したが、

「ん」

それだけ言いしゃがんでわたしに背中を向けたキッドさん。え?とその行動を理解出来なくてそれを避けて通ろうとするわたしにそれはないだろうと突っ込んだキッドさん。

「ったく…ほらよ」

「え?わっ!」

痺れを切らしたのか、強制的にわたしを背中におぶるキッドさん。ふわりと浮いたわたしの体、咄嗟にキッドさんの首に腕を回す。

「な、なにして…!!」

「あ?おぶった」

「ち、ちが…!降ろしてください!」

わたしの言葉に聞いてないふりをし、家どこだ?と言うキッドさん。その背中をぽこすか殴り、わたし重いですよ!!考える人の像並みに重いですよ!と言うがスルー。





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