なまえはゴクリと唾を飲む。この状況を必死にどうにかしなければならないという使命感に駆られた。
そして、その行動の選択肢がこれからのトラファルガーとの関係に大きく関わってくる羽目になるやもしれない、となまえが考え

られる訳がなかった


「発情期…ですか?」

は?

突如として発せられたすっとんきょんな発言。ある意味的を得ているが、まさかのこの空気で言うなまえ。本人は至ってクソ真面目である。

トラファルガーの気持ちのこもった疑問符を聞いてから数秒間見つめあった後、トラファルガーは大きな溜め息をつき、なまえの横にドサッと倒れた。その重さでギシッと鳴るベット。その動きにビクッとなるなまえ。

「っは…、馬鹿みてぇだおれは」

腕を目の上に置き、自嘲気味に笑い、ポツリと呟かれた言葉。その言葉にどんな意味があるのか理解できないなまえは、ただ黙ってトラファルガーの一挙一動を見るしかなかった。

「…ワリィ、今日一人でガンダム無双やるから、帰ってくれ」

数秒後、トラファルガーはチラリとなまえに視線をやり、やる気がなさそうにそう言った。

ガンダム無双…ゲームかよ!と思ったなまえだが、チラリとこちらに視線を向けたトラファルガーの瞳に、自分の知らないトラファルガーがいる様に見えて、頷く他なかった。



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