するとトラファルガーは片手を顎に持っていき何やら難しい顔をしてなまえを凝視してきた。

「しかし、おまえがもう少しボンッキュッボンッだったらな…」

「…」

「パイズリできたのに」

「まだパイズリ引きずってた…!残念でした、わたしはキュッボンッキュッの代表です」

なまえがふんっと声高らかにそう言うと、それもそうだな、ととても困った顔を浮かべたトラファルガーに、またしても殺意が湧いたなまえ。もうこのままでは明日の朝には殺人犯になっているかもしれない。なまえはまだ見ぬ明日の自分を思い浮かべた。

その後一緒に風呂に入ろうと脱衣場まで乱入するトラファルガーに、先輩のエーブイの上からサザエさんを重ね撮りするぞ、と脅せば渋々引き下がった。ホッとしたのもつかの間、覚えてやがれ、となんとも不吉な台詞を残し部屋に戻っていったトラファルガー。

なまえはなんとか1人風呂を獲得した。がしかし、1人風呂も怖いものでいつどこからジェイソンが来るのかを考えると、安心して風呂にも浸かれなかったのだ。シャンプーをしていても、泡が目に入り痛さで「うがあああ!」と悲痛な雄叫びを上げながらも目を閉じることが出来ない。否。怖くて閉じれないのであった。何やってるんだろう自分…と痛さからではない涙が目から出てきたなまえ。






「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -