はいどーぞ。味は保証しません。文句があるならトラファルガーの冷蔵庫に」

「おお。まぁ見た目は悪くない」

失礼なことを言いのけたトラファルガーに鉄拳を繰り出したくなったがここは我慢した。まぁ見た目は悪くないオムライス。しかし本当にあるものだけを使ったのでご飯の具はうなぎとツナである。正直味は本当に保証できない

カチャッとスプーンを手に持ちオムライスを口に運ぶトラファルガー。やばい、何かドキドキする…!これはおいしいかどうかのドキドキじゃなく味覚の暴力として吐かないかのドキドキだ、となまえは思った。

「…悪くはない」

「本当!?」

「あぁ…美味いんじゃねェか?」

トラファルガーのその言葉にわーい!と万歳をするなまえ。よし!わたしも食べれるぞ!と嬉々した。トラファルガーが吐いたら食べないでおこうと思っていたのだ。

「久し振りだな。こういうの食べたの」

「へえ?そうなんですか?」

「ああ。大体1人だしな、夕飯とか」

「…ご飯とかいつもどうしてるんです?」

「カップラーメンとかだな。日曜から水曜まではそれで、木曜から土曜はコンビニ弁当」

毎日カップラーメンは飽きるからなとオムライスを頬張る先輩。ローテーションが決まっているそれに、なんだか、寂しい気持ちがした。

「…夜のおかずは聞かないのか…?」

「聞きたくねェよ」

なまえがシュンとしていたのに気を使ってこんな馬鹿なこと言って紛らわしてるのか、ただたんに馬鹿なのかはトラファルガーにしか分からない。でも、きっと…






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