「ほぶへ!!」

いきなりのことだったので避けるという選択肢ができずモロにダメージをくらったなまえ。

「何であんたあいつといい感じになってんのよ!?ていうかいつ知り合ったのよ!!青ざめてないで教えなさいよ!」

親友であるキューピーは倒れたままのわたしを労ることもなく胸ぐらを掴みガクガクと揺さぶってきた。ちょ、ぎぼぢわるい…!

「キュ…キューピー!落ち着いて…!落ち着いて手を離して!このままじゃわたし死ぬから!ガチで死んじゃうから!!」

「あんたが落ち着きなさいよ!!」

いやあんただよ!と言いたいがもう苦しくて突っ込む気力もなくなってしまった。段々と静かになってくわたしを見てやっと手を離したキューピー。ねぇ親友だよね?

「ゲホ…ゴホ…!」

「で、なんでユースタス・キッドと仲良しなの?」

「…え?キューピー知ってるの?」

「知ってるも何も有名すぎて知らない方がおかしいわよ」キューピーが言うにはあの人はユースタス・キッドと言うらしい。根っからの不良で、他校とは喧嘩三昧。先生たちもキッドには頭を抱えているらしい。トラファルガー先輩と同様の問題児なのだ。
しかしキッドの方は学校にあまり姿を見せない。だが、悪名は留まることを知らず、キッドがいないことでより噂が1人歩きをしていたりし何が本当でどれが本当なのか定かではないらしい。

わたしはそう悪い人には見えないけどなぁなんて言うと、このお人好しが!とキューピーに頭を叩かれた。

「そんな危ない男がへんちくりんななまえを助けるとはねぇー。見た?なまえと話してた時のあの顔?わたしが前見たときの顔と全く違ってたわよ!」

骨格から違ってたわ!なんて言うキューピ。それ別人だからと言う突っ込みは心にしまい込んだ。






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