家に帰る途中ほとんど人と出会わなかった。この世にはわたししかいない、そう思ってしまうほど誰もいない。車もない。なんだか今ならわたし何でもできるという錯覚に陥ってしまいそうだとなまえは思った。

家につくとそれなりの時間だったので少し早い朝食の準備と学校の準備をしだしたなまえ。なまえはアパートに1人暮らしなので家事全般は全て1人でしなければならないのだ。

親はなまえになんとか自立してもらおうと、1人暮らしをさせた。家事などやったことなかったなまえはなんでこんなめんどくさいことをしなければならないのか!と反抗をしていたが、ものの2日でやめた。何故なら自分に返ってきたからだ。掃除しないので部屋は汚く洗濯してないので着る服がないご飯は作らないのでお腹はすく…という悪循環だった。なので今ではそれなりに家事をこなすほどに成長していったのだ。

朝食を済ませ、制服に着替える。そう、今日は学校なのだ。一睡もしていないなまえ。今日1日起きれるとは思ってない、お昼だけでも起きていられれば購買の昼飯Bセットが食べれる。それだけの為に起きようとなまえは決意しているのだ。

いつもの目覚ましテレビを見て右上の時刻が家を出る時間になると、なまえは伸びをした。前トラファルガーの自転車は不慮の事故で壊れたので今は電車通学だ。一緒に登校していない。そんななまえは安心安全楽々な登校を噛みしめているのだ。

テレビを消しマフラーを巻き鞄を持ち、玄関に向かう。ああ今日は先輩とある意味オールしたなぁとなまえはふと思い家を出た。

いってきます


 

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