「ちょっとちょっとー!!今度は二人揃ってラブラブ遅刻?腹ただしい…!」

入った直後クラスの友達のキューピーからの猛烈な突撃を喰らった。キューピーというのはあだ名だ。何故キューピーかと言うと、本人曰わくマヨラーだからだそうだ。

「違うよー!ラブラブじゃないじゃんどう見ても!付き合ってもないし!」

「まぁそうだけど、どう見てもラブラブなのよあんたたち」

「ラブラブ…?ラブラブってなに!?わたしの弁当の中にわざと七味唐辛子を大量に振り掛けること!?それとも公衆の面前でその日のパンツとブラの色を大声で言いふらすこと!?」

「あ…ごめん…」

「分かればよろしい」

にしてもあの俺様誰様魔王様があんたを気に入るとはねー。今だに謎だわ。まぁあんた面白いし、暇つぶしにはピッタリだけどね!と言うキューピーとはなんだかんだ親友ほどの間柄なのに、友情ってなんだっけ?と真剣に問いかけたくなった。そして自分自身に問いかけた。

「だって、トラファルガーってきたらイケメンじゃん。あの独特な雰囲気、いかにも不良な感じのオーラ。あのクマがよりいっそうそれを引き立ててると言っても過言じゃないわ。しかもあの余裕そうな態度。女は案外悪そうな男に惹かれるものなのよ」

ふーんと相づちをしながら朝買ったパックのいちご牛乳を飲む。まだ口の中にさっき食べたラーメンの味が残っていてうぇってなった。

「あの男に抱かれたいって女は五万といるわ…って聞いてんのあんた!」

キューピーの手によりパックを潰される。瞬間むせかえるわたし。なんて女だ。鼻…鼻に入った…!ゴホッゴホッとむせて目からは涙がでる。鼻からは鼻水がでる。死ぬと思った

「…あんた…今ひどい顔してるわよ」

「だ…だれのせいよ…!」

うわぁと明らかに引いてる顔をしたキューピー。あんたのせいだ!






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