それは雪がしんしんと降っていた昼の出来事
レギュラスはある人を探しに図書館へと足を運んだ
いつも彼女がいる図書館はレギュラスにとって幸せな場所でもあった


「あ、先輩だ」


レギュラスは早歩きで彼女に近づいた


「名前先輩!!」

「ん?あぁレギュラスくんかぁどうしたの?」


名前は読んでいた本を閉じてレギュラスと向き合った
レギュラスは顔を赤らめながら


「その……クリスマスのダンスパーティのペア僕と組んで…」

「よっ!名前じゃねぇか」


レギュラスの言葉は兄のシリウスによって遮られた
突然のこと、兄が名前を呼んでいることによってイライラが募り始めた


「シリウスくん、どうしたの?」

「クリスマスのダンパのペアになってくれねぇか?」


シリウスは照れくさそうに言った
しかし名前は


「ごめんねシリウスくん。私、先約がいるんだ。でも誘ってくれてありがとう」


と言った

レギュラスはシリウスが誘いを断られた安心感と先約がいるという不安がした

仕方なく図書館から出たシリウスを遠目から見つめまた名前のほうを向いた「先約がいるんですか?」


重たい口を開いた
自分が恋している相手に他のペアがいるということにイラつきがまた出てきた
入学して困っていたところを助けてくれた名前に一目惚れしてしまった
名前はどの寮からでも人気だった
きっと誰かと付き合っていてもおかしくはなかった


「いないよ」

「へ?」

「あれは嘘なんだ」


ニコリと笑う名前にレギュラスは驚いた

「なんで…嘘を言ったんですか?」


しかも相手はシリウスだ
シリウスも人気があり女子は彼とペアになりたいと思い必死だ


「シリウスくんは友達だかね。
レギュラスくん、なにか言いかけていけどどうしたのかな?」


レギュラスは真剣な眼差しで言った


「僕とダンス踊ってくれませんか?」


あなたに恋い焦がれて数年
ずっとあなたを愛し守ります
だからあなたはずっと笑っていてください

僕の隣で


必ずこの想い届けます



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グミさま相互ありがとうございます
レギュラスの片思いになっていれば良いのですが……
お持ち帰りはグミさまのみです





君に恋い焦がれて
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