「やぁヴォルデモート卿……」


白い空間にコツコツと靴の音が響く
ヴォルデモートと呼ばれた彼は声がした方へ顔を向けた

視界に入ったのは白髪で蒼い空の色をした瞳の青年だった


「君は…ハリーポッターに殺されたようだね…」


青年は静かに言った


「だからどうした。貴様は何者だ」


青年はくすりと笑った
ヴォルデモートは青年を睨み付ける


「僕は神様だよ…。君はまた生きたい?」


唐突だった。
何者かと尋ねたら神様と答え、「また生きたい?」と質問した


「俺様は死に屈しない…」


ヴォルデモートは言った
神様は「じゃあまた生きたいんだね」と


「それじゃあ…そうだね…口はふたつ…いやひとつがいいね…
誰か一人とキスをできるようにそして一人で喧嘩をしないように」


神様は紙に書いていく


「あと心臓もひとつだね…心臓はふたつあってもなんも得しない…
大好きな人ができてその人の鼓動を両側で鳴るのがわかるように…」


神様は切なく笑った


「俺様は愛など知らん…」

「そう言わないでよ…きっと次の人生で愛を知るから」

「フンッどうだかな」


ヴォルデモートは鼻で笑った
神様はニコリと笑った


「大丈夫…次の人生は僕が保証するよ
さて…最後だけど涙は付けるかい?」


真剣な眼差しで言った
「涙はどんな味がいい?甘い?辛い?酸っぱい?しょっぱい?」と


「涙はいらん…俺様には必要ない」

「そっか…なら涙はしょっぱいのでいいんだね」


そう神様は言ってヴォルデモートの腕を引いてどこかへ連れていった


「離せ!!どこへ連れて行くつもりだ!!」


大きな声を出すヴォルデモートだが神様は知らんぷり
辿り着いた先は白い空間に唯一水色の水溜まりだった


「さぁヴォルデモート卿…いやトム・リドル…ここに飛び込むんだ
そうすれば君は新たな人生を送ることができる」


ヴォルデモートは水溜まりの前にいた
チラッと神様をみた
神様はまた切ない顔をしながら笑っていた


ヴォルデモートはニヤリと笑い神様の腕を掴み


「え?」


「貴様も俺様と共に来い!」


ポチャン…


神様はヴォルデモートと共に水溜まりの中に入ってしまったのだ











――――――――――


「貴方、双子の男の子が生まれたわ」


「あぁ…そうだね」


「「ありがとう生まれてきてくれて…」」

寄り添うように眠る白髪の男の子と黒髪の男の子の姿があった







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