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(上司と部下)
「ようやく書類が終わったー!」
カントー、ジョウトを中心とするロケット団
その幹部であるランスの部下のユイカはランスが押し付けた書類を終わらせソファで寝ようとした
「ユイカ、新しい書類ですよ」
ランスが先ほど終わらせた書類の倍ある書類を持ってきた
それをみたユイカは顔が真っ青になりながらランスのほうへズカズカと向かった
「ランスさん、なんですかその書類は!!」
「必要な書類と不必要な書類の山ですね。重たいのではやく持ってください」
ユイカはぶーぶー言いながら新たな書類を手に取った
そのままランスは部屋から出ていくのかと思いきやユイカが寝ようとしていたソファに座った
ランスを無視して書類に手をかけようとしたユイカを呼んだ
「コーヒーはまだですか?せっかく上司が部下の為に書類を持ってきてあげたというのにお茶の1つも出せないほど無能な部下なんですね」
「どうせめんどくさいから私に回しただけの書類じゃないですか…………」
「えぇそうですよ」
こんのクソ上司ぃぃぃなんてことを思いながらユイカはコーヒーを作る
ちらっとランスのほうを見ると本を読んでいる
その姿が様になっていて顔が熱くなるのがわかった
コーヒーを持っていき本を読んでいるランスに近づいた
「本なんて読んで楽しいですか?」
そう言いながらコーヒーをテーブルの上に置いた
「えぇ貴女の相手の何百倍と楽しいですね」
本から目線を外さずに言った
「どうせ私はつまらない女ですよー」
ユイカは机に向かい書類と戦うことにした
それからは沈黙が続いたがランスがその沈黙を破った
「しかし……ユイカ貴女のほうが本よりも弄るのが楽しいですね」
「それ褒めてませんよね」
「褒めてますよ」
上司と部下
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