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(探して)


「ヒビキくんがスイクンに選ばれてしかも捕まえちゃってからどこに行ったんだろ」

ポケモントレーナーであるユイカはハナダの岬でミナキという人物を探している
旅の途中で出会ったヒビキという少年にスイクンをゲットされてミナキは諦め相当なショックを与えたであろう


「はーミナキくんはどこにいるんだあああああああ!!!」


むしゃくしゃして叫んでみたが誰も返事をしない
と思っていたら誰かに服の裾を引っ張られた
振り返ってみるとゴーストがユイカの服を引っ張っている
するとゴーストはどこかへ行ってしまった
しかし見失うということはなく、少し離れたとこに止まっている。まるで「早く来いよ」と言っているみたいに
ユイカはゴーストはなにか困り事があると思いゴーストについていった



「ゴーストくん、君は一体どこに行くの?」

「ゴース!ゴースト!!」


人間がポケモンの言葉を理解することなんてできない
ユイカはため息をつきゴーストについていく


どれくらい歩いたのだろうか日が沈み辺りは暗くなった
するとゴーストはどこかへ行ってしまった

森の中ではないが誰もいないのは心寂しくなってくる


「まさかただのイタズラ…………帰れないじゃん」


大きなため息をつき座った
歩き疲れたのかウトウトと船を漕ぎだしてしまいそのまま夢の中へ入ってしまった


翌朝、ポッポが鳴き始めユイカは起きた


「あ……私昨日ゴーストに着いていって…………」


ゴシゴシと目を擦り起き上がる
するとパサリと音がすぐ近くでした
音がしたユイカのすぐ下を見ると白いマントが落ちていた
その白いマントは見覚えのある物で手にとった


「目が覚めたか?」


近くもなく遠くもない所から声が聞こえた
マントを手にしながら声をしたほうを振り向くと探していたミナキが木の実を持っていた


「私のゴーストが迷惑をかけたなすまなかった」

「あれってミナキくんのゴーストだったんだ」

「あぁ、独りにしてしまってすまない」

「本当だよ…………何処にいたんだよ」


涙を堪えているのかユイカは声を震わせている
俯き涙を見せないように拳に力がはいる


「ゴーストが勝手にいなくなって昨日の夜に私のもとに帰ってきたぞ」


「違うよ!!!」


ユイカは大きな声で否定した
ポッポが一斉に飛びだっていく


「ずっとミナキくんはっどこにいたの!!??探しても探しても…………みつから…なくて………心配で……マツバく…の………とこに…行って……いなく……て……心配したんだからああんグス……ばかぁぁ」

今まで耐えていたものが爆発したのがボロボロと涙が溢れていく
顔は涙でぐちゃぐちゃで拭っても拭ってもまた涙がでてしまう


ギュッ


ユイカはミナキに抱き締められた
涙はまだ出ているも先程みたいではなくなった


「私を探してくれたのかありがとうユイカ」

「死んだかと思った」

「私は死んでないぞ!」

「スイクン取られて自殺したかと思った」

「…………考えたな」

「…………ばか」

「しかしユイカを置いて死ぬのはありえないな」

「…………そっか」


影が重なった







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