ハロウィーンの夜


メアリーは夕飯を食べずにハーマイオニーを探していた

けれどもどこを探してもいなかった
もしかして…と思い当たる場所に足を進めた


向かった場所は女子トイレだ


「ハーマイオニー…いる?」


返事はないがすすり泣き声が聞こえた
奥に進むと個室の1つが扉を閉めていた


「ハーマイオニー?」


「その声…メアリー?」

ハーマイオニーは鼻声で尋ねた

「うん、私だよ」

「ほっておいて!どうせあなたも私のこと嫌いなんでしょ!!」

「私はハーマイオニーのこと大好きだよ。親友だって私は思ってる
ハーマイオニーは違うのかな?」


メアリーは隣の扉に寄りかかりながら優しく言った


ガチャ


扉が開いた音がした


「私もメアリーとは親友だと思っているわ」

鼻を真っ赤にさせたハーマイオニーがいた
メアリーは笑いながらハーマイオニーの手を引いた


「よし!今日はハロウィーンだしご飯食べ終わっちゃうから早く大広間に行こう!!」


女子トイレから出ようとした刹那、悪臭が漂ってきた




prev|next


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -