深夜の会話


メアリーがハリーたち(強制)に連れられ廊下を全速力で走った

しばらく走り続けた


「フィチルを巻いたと思うよ」


みんな息を肩からしていた
状況が読めないメアリーは戸惑っている


「ねぇなんでフィチルから逃げてたの?
ていうかなんで深夜に寮をでたのさ…」


メアリーもハリーと同じように壁に寄りかかっていた


「マルフォイが決闘って――深夜にトロフィー室でやるってなって――でもマルフォイは来ないで――」


ロンは途切れ途切れ説明した

それでフィチルに告げ口したのね…
あのデコっぱち


「ところでなんでメアリーがここに?」


ハリーが言った


「私は叔父様に用があってね。私には許可証があるから今日は深夜に出歩いてても平気なの」


ローブの中から許可証を出して見せた
「グリフィンドール生にこんなことするのはメアリーくらいだよ」とロンがボソリと言った
メアリーは聞こえたが無視


「とにかくグリフィンドール塔に戻ったほうがいいよ。フィチルに見つかる前に」
「マルフォイにはめられたのよ。ハリー、あなたもわかってるんでしょう?
初めから来る気なんかなかったんだわ――マルフォイが告げ口したのよね
だからフィチルは誰かがトロフィー室に来るって知ったのよ」


ハーマイオニーが言った
ハーマイオニーも私と同じことを考えていた

今度、ドラコを叱るか…いややっぱり悪戯かなぁ
どんな悪戯をしようかしら


「行こう」


ハリーが言った
ほんの10歩進まないうちに、ドアの取っ手がガチャガチャ鳴り、教室から何かが飛びだしてきた
ピーブスはケラケラ笑っている


「やっばピーブスじゃん」


「黙れピーブス…お願いだから――じゃないと僕たち退学になっちゃう」


「真夜中にフラフラしてるのかい?1年生ちゃん。
チッ、チッ、チッ、悪い子、悪い子、捕まるぞ」


お喋りで悪戯ばかりするピーブスのこと…
なにかをする気だよね

私はピーブスに警戒した。念のためにローブの中にしまってある杖を握る

ハリーがピーブスを説得している


「ねぇピーブス、血みどろ男爵があなたのこと――」


「どいてくれよ」

ロンが怒鳴った
私は舌打ちをし、ピーブスをみたするとピーブスは


「生徒がベッドから抜け出した!――「妖精の魔法」教室の廊下にいるぞ!」


大きな声で叫んだ




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