午後の憂鬱


行きたくない
ものすごく行きたくない


私は今、叔父様の部屋の前にいるんだけど入りたくないんだよね…
なんていうか部屋の外まで不機嫌オーラがわかるから

お父様みたいに堅物じゃなきゃいいのに

でもデレッデレッな叔父様は見たくない
気持ち悪いわ…


とにかく、入らなきゃ


ドアノブに手を掛けようとした瞬間


ガンッ


扉が見事に顔面に当たりました


「〜〜〜っ!!!!!」



言葉にならない悲鳴を上げながら背中を丸くさせ鼻を押さえた

なにしてくれてるんだよっ!
この陰険根暗贔屓大好き教授はっ!!



「おや、メアリーそこでなにをしておられるかな?」


「ニヤニヤしながら言うなっ…確信犯でしょ」



涙目になりながら叔父様を見るが叔父様は「さっさと入れ」と言って部屋の中に私を投げ入れた



「いったぁぁぁい!!投げ入れるなんて最悪!!」

「貴様がさっさと入らないからだ」



叔父様はソファに座り魔法で紅茶を出した
私もソファに座った


叔父様の紅茶も美味しいけどピードの紅茶も美味しいんだよね
あ、ダージリンだ



「此処に呼んだのは分かっているな」

「悪戯のことでしょーいやぁあれは爆笑だったね」


ずるって転ぶなんてさぁ
またやってみようかな


「我輩の授業では魔法は使わん
次使ったらレイジェスに報告するからな」

「げ…お父様に報告だけはやめて」


お父様に知らされたら私、死ぬわ…
普段は優しい人だけど厳しいとこもあるからなぁ…お母様には頭上がらないみたいだけど


叔父様は紅茶を一口飲んだ
私は紅茶と一緒に出されたお菓子を食べる


「そういえば私がグリフィンドールでも叔父様なにも言わなかったね」

「我輩はメアリーがグリフィンドールに入るとわかっていた」



叔父様からそんな言葉聞くなんて意外
私の予想では「レイジェスの娘でありながらなぜスリザリンではない!!」って言うかと思った
お母様はレイブンクローだからスリザリンじゃなくてもレイブンクローの可能性もあったけど帽子はスリザリンかレイブンクローじゃなくてスリザリンかグリフィンドールと言った
「なんで叔父様は私がグリフィンドールに入ることがわかったの?」


「メアリーはどこかの双子と同じで悪戯好きであられるからな
グリフィンドール以外はありえん」


私は「ふーん」と返事をした




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