授業開始早々2
冷えきっている教室が更に冷えきった
ネビルなんて怯えている
「ではメアリー…ポッターが答えられなかった質問を答えてもらう」
メアリーは席を立った
「アスフォデルとニガヨモギを合わせると眠り薬となり、あまりに強力なため《生ける屍の水薬》と言われています。
ペゾアール石は山羊の胃から取り出せる石で、たいていの薬に対する解毒剤になります。
モンクスフードとウルフスベーンは、同じ植物で別名をアコナイトとも言いますが、トリカブトのことです」
つらつらと答えて椅子に座った
グリフィンドール生もスリザリン生も唖然としていた
セブルスは目を細めた
「……正解だ。諸君。なぜ、今のを全部ノートにとらんのだ?」
生徒たちは一斉に羊皮紙に書き始めた
「メアリーなら出来て同然であろう」
「なんで上から目線なのさ…」
今日の授業はおできを治す薬を調合すること
ハーマイオニーと組み、薬はすぐに作り終わった
「メアリーあなた、魔法薬学が得意なの?」
「う〜んそうだねぇ得意なほうだね」
「あっそうだ」とメアリーはなにか閃いた
杖を取り出しセブルスにバレないように呪文を言った
ハーマイオニーは理解できずに尋ねた
「なにをしたの?」
「ちょっとした悪戯だよ。
叔父様…スネイプ先生見ててごらん」
視線をセブルスにやると
滑ったセブルスが見えた
見ていた生徒はクスリと笑い声が聞こえた
ルシーは満足そうに杖をしまった
一瞬、セブルスはメアリーを睨んだ
「やっば…バレたかも」
その後からはネビルが調合に失敗して医務室へ連れてかれハリーが「注意しなかった」と言う理由で減点され授業は終わった
片付けをしているとメアリーの目の前に影ができ上を見上げるとセブルスがいた
「メアリー、午後に我輩の部屋に来い」
そう言って次の授業の準備に入った
「こりゃ完璧にバレたな」