お題 | ナノ

恋と砂糖とカラメル


しんべヱはたまに変なものをくれる。よく分からないからくりだったり、見たことのないお菓子だったり。

「アヒルさんの形のべっこう飴だよ」

誰それという職人に作らせたとか、どこどこの何々を使って作ったとか。

「もったいなくて食べれない」
「いいから、食べて食べて!」
「えー…」
「用具委員にだけあげてるの。皆の分はないから、だから」

しんべヱはたまに素敵なものをくれる。親愛の証だと、ようやく気付いた。