お題 | ナノ
通り過ぎて雨模様
予習をすることにした。
一年の予習をやったってしょうがない、やるのは三年のだ。
「伝七は偉いね」
夜に灯りは、忍者に厳禁。それでも藤内は灯りを手放さない。
くっついているのも、忍者には厳禁。でも、伝七は手を離せない。
「どうする?何をやろうか」
「…浦風先輩の予習について行きます」
「じゃあ、雨が降りそうだから、帰ろう」
雨の匂いはしない。手は湿って、離れない。
真っ暗闇を二人、手を繋いで帰った。
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -